『ボーイフレンド』ロスを埋めてくれたのは、イッキ観必至の超濃厚エンタメドラマ『地面師たち』でした
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
よしひろさん、「きのう何観た?」
Netflixシリーズ『地面師たち』
★イッキ観する作品を探していらっしゃる方へ★
あ~ん……『ボーイフレンド』終わっちゃった……(まだ言ってる)。ロスよロス。ロス疑惑(古い)。と、そういう方ほど、気を紛らわすイッキ観で夢中になれそうなものを探しているはず! ということで、オススメしたいのが、これまたあたしがリピート4周目に入っているNetflixシリーズ『地面師たち』。
すっげーおもしろい。マジでこれ、後を引くおもしろさ。こないだ地下鉄を待ってたら、前に並んでいた若い男子がスマホでこれを観ていて、思わず声をかけそうになったほど(不審者)。要は某大手不動産会社がン十億円だまされたっていう、あの事件をもとにしたフィクションです。あのとき、ワイドショーでは聞き慣れない「地面師」っていう言葉が飛び交ったの覚えてます? あれですよ、あれ。あの裏側ではこういうことがあったんじゃないかねぇ、ということを描いているんです。詐欺の手口がおそろしいほどシステム化されていることや、その裏でどんどこ人が死んでいたり、とか。もうスリルとサスペンスの連続。おまけに、だまされる側にも「あぁ、こんなに抜けたところあるんだ……」というウィークポイントもあったりして(それがいかにも日本企業っぽいのよ)。社会派でもありスリラーでもあり、オールインワンのエンタメ傑作ドラマですの。
特に注目は小池栄子さんが演じる地主役の素人をスカウトする麗子と、ピエール瀧さんが演じる司法書士・後藤。もうね……最高なのよ。特に後半部。うさんくささフルスロットルよ。