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よしひろまさみち

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映画『エイリアン:ロムルス』が公開!設定は『エイリアン』第1弾の20年後?!

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『エイリアン:ロムルス』

エイリアン:ロムルス

story 訳あって逃げ場を探していたレイン(C・スピーニー)ら6人の若者たちは、宇宙ステーション・ロムルスを発見。彼らはこに踏み込み、生き延びるためにの探索を始める。だが、ロムルスはエイリアンの巣になっており……。

監督:フェデ・アルバレス/出演:ケイリー・スピーニー、デヴィッド・ジョンソン、アーチー・ルノー ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

★昔の『エイリアン』がお好きな方へ★

1979年ですっけね。SFホラーという新しいジャンルを打ち立てた名画『エイリアン』。あれ、シリーズ化されたけど、なんだかんだそのなかでも一番の傑作って言われているのは第1弾なのよねー。この手のシリーズって、だいたい2とか3が高評価なのに。しかも、映像の技術に依存する部分が多いジャンルだから、後で作られたもののほうがクオリティ上がるんだけど。で、そんなふうに思っていらっしゃる方、お待ちかねですよ。あの恐怖の再来。『エイリアン:ロムルス』は79年版をお好きな方のために作られた最新作なの。


ストーリーは簡単。シリーズを貫いている「人間に寄生して急速に増殖する最凶生物のエイリアンの巣に迷い込む」ってパターン。なんですがー、この作品のすごいところは、CGでなんでも作れるようになった今だっつーのに、おもっくそアナログな映像表現が多いこと! ぶっちゃけグロいところはたいがい生身よ。すっごいのよ~。見せ方がめちゃ上手。エイリアンが出るまでの出し惜しみもよいのよ。超シンプルな物語だけに、細かいところで工夫しないと「はいはい、あいつら、ここで出るんでしょ?」って読めちゃうもんだけど、これはわからんかった~。しかもです。物語の設定は、79年版の20年後。なので、見覚えのあるガジェットも出てきたりして、オリジナルファンも大喜び。


あ、もちろん、怖いの苦手な方は要注意よ。

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text:MASAMICHI YOSHIHIRO

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WRITER

よしひろまさみち/映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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