日本公開20周年を記念!恋愛群像劇の超傑作『ラブ・アクチュアリー』が4Kデジタルリマスター版登場!
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター』
★ぼっちクリスマス確定の方へ★
マライア・キャリーと山下達郎が流れまくるこの季節。師走の忙しさでそれどころじゃねーわ、って人もいらっしゃいましょうが、クリスマスにぼっちが確定している方ほど観ていただきたい名作が、なんとスクリーンに帰ってきたんですよ。イギリス映画・恋愛映画・群像劇各ジャンルで傑作のほまれ高い『ラブ・アクチュアリー』!
これね、あたしが最初に観たとき、クリスマスシーズンだったんですよ。ところが、日本の公開はバレンタインシーズン……。いつかこの傑作がクリスマスど真ん中のタイミングで日本上映されることを願ってやまなかったの! そしたら日本公開20周年記念として4K版が~~~! もー、しつこいくらいプッシュしております。
なにがすごいって、このタイトル通り「愛はじつはどこにでもある」ってことを再確認できること。19人の恋愛と家族愛の模様を描きながら、「クリスマスは一番大事な人と過ごすとき」「恋はタイミングだけど、愛はどこにでもある」ってことを「これでもか!」って勢いで描き出してるの。群像劇だから、どこかに自分が感情移入できるキャラがいるし、なんなら複数回観ている人でもそのときのコンディションによって目に付くキャラが変わるのね。ほんっと傑作。そしてなにより、悪意がある人が一人も出てこない! あるとき、リチャード・カーティス監督に取材したときに聞いたのですよ。あなたの作品には悪意がある人が出てこないけどなぜ? って。そしたら一言。「悪人、必要ある?」お、おぅ……あたしが汚れちまってることを痛感して土下座でしたわ。
てなわけで、ぼっちのクリスマス確定だったとしても、これを観て「大事な人」と一緒に過ごす、もしくは思いを共有するとき、ってことをしみじみ感じてくださいね。