サンタクロースが大遅刻!? Netflix映画『あの年のクリスマス』は、大人にも刺さる必見アニメーション
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
よしひろさん、「きのう何観た?」
Netflix映画『あの年のクリスマス』
★クリスマス映画をお探しの方へ★
みなさーん、クリスマスでっせー。メリクリ~! このシーズン、あたしのようにおひとりの方、そして家族や大事な人と一緒にホリデーシーズンを過ごす人も、とりあえず雰囲気づくりしたいもんじゃないですかぁ、どうよどうよ? ということで、劇場で観られるクリスマス映画はすでに『ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター』をご紹介してるので、おうちで楽しむバージョンも、と思いましてな。今年はちゃっかり新作がござるので見直しました。Netflix映画『あの年のクリスマス』!
アニメーションです。でも、オトナな皆さんでも、ラストは胸ズキュン。クリスマスに猛吹雪になり、サンタクロースが予定通りに動けなくなった、っていう設定の街。子どもたちはそれぞれにクリスマスにやろうとしていることを準備していて……っていう群像劇。親がパーティで外出してお留守番とか、内気過ぎて半年以上告白できずにいる初恋男子などなど。思い思いのクリスマスに全力投球しようとしている子どもたちを描いているのね。あれ、これって構成が『ラブ・アクチュアリー』に似てる……、と思った方。鋭いわ! そうなんです。これ、『ラブ〜』の監督・脚本を務めたリチャード・カーティスがプロデュースしてるのよ! いわば子ども版『ラブ・アクチュアリー』。
悪意を持った人は一人も出てこないし、子どもたちのエピソードは可愛いだけじゃなくてリアルな感情激盛りだし、なんならこの作品では端役の大人たちがからむエピソードまで完璧なエモさ。マジ、完成度高過ぎなのよ。しかもよ、冒頭からしてけっこう厳しめ。『ラブ〜』では「クリスマスはいちばん大事な人と過ごすとき」と提唱してますが、この作品では「クリスマスは感情を映す虫眼鏡。ハッピーな人はよりハッピー、寂しさを感じている人はより寂しく感じちゃう」という、『ラブ〜』よりもきっつい提言をしてるのね。それを解決しちゃおうじゃないの、って現れるのが、遅刻上等のサンタクロースってわけ。いやー、マジほっこりだわ〜。ぜひともこのシーズンを満喫するために観て!