新作を年間400本観た映画ライター・よしひろまさみちによる【2024年ベストシネマ5選】
3本目
『ミッシング』
ぶったまげました。今年の邦画は、とにかく重い社会派、それも社会的には注目されにくい「日向にいない人々」を描いた良作が多かったんですよ。『あんのこと』とかドキュメンタリーの『どうすればよかったか?』とか。体力がないときに観たら、こっちがやられる、というレベルの作品がザックザクだったんですね。その中でもおったまげのぶったまげだったのが『ミッシング』。なんせお人が悪い脚本に感動。「こりゃ誰もやりたがらないだろ……」っていう役や描写が連続するんだけど、そこに果敢に立ち向かった役者の皆さんの熱量たるや。特に石原さんね。御本人もキャリアのターニングポイントと仰ってましたが、これできちゃったら可能性無限大でしょ。これに挑んだ俳優部の皆さん、来年以降の作品での活躍、期待してますよん。