シャツとブルゾンの大胆な襟立てにクギづけ!新井慶太さんの巧みなレイヤード術が洒落てます【メンズ服に学ぶ】
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無造作なんだけど、こだわりも感じる胸元のレイヤード
品のある着こなしを絶妙に着くずすテクニックに脱帽!
大の古着好きという新井さん。「こんな風貌なので(笑)、全身古着だと昔の人っぽく見えちゃうんです。なので、古着は一点だけにしてバランスを図るようにしています」。この日の着こなしの古着はスラックス。「これは1990〜2000年代に採用されたイギリス軍のデットストックで、パレードなどの式典で着用されていたものです。サッカーで鍛えた脚のラインも拾わない、太めのシルエットもお気に入りです」
そして目をひくのは、胸元や袖口のレイヤード。ベストにハイゲージニット、シャツ、ロンTを絶妙なバランスで重ねています。「一つひとつのアイテムが上品なので、無造作な動きをプラスしたり、スタイリングでラフさを演出しました。スーツに合わせるようなドレッシーなシャツを洗いざらしで着ていますが、カラーステイ(襟裏に挿す襟芯のこと)も外してラフさを強調させたのもポイントですね」
シャツ袖の折り返し方も技アリ。この画像では見えていませんが、腕時計はあえてロンTの上に着けています
ダブルファスナーを開けても腰まわりがすっきり仕上がるよう、サイドアジャスター付きのオフィサーパンツにニットをタックインしているのも新鮮
シューズはスラックスと同系色を選ぶと、さりげない脚長効果も!
ネイビー×アースカラーの合わせもなんだか新しく、すごく大人っぽいカラーリングだと思いました。なによりエレガントな着こなしをスタイリングで着くずすテクニックは、女性も参考になることうけあい。本当、メンズってこなれた雰囲気を作るのがお上手!
ヤコブ コーエンのベスト、ロロ・ピアーナのニット、マッシモ アルバのシャツ、英国軍デッドストックのオフィサーパンツ、オメガの腕時計、ジェイエムウェストンのシューズは新井さん私物
Profile
あらいけいた/コロネット PR
バーニーズ ニューヨークのPRを経て、コロネットに入社して現職に。若かりしころにセリエDのサン・フレディアーノ・ロンディネッラと契約し、イタリアのプロサッカーリーグでプレー経験もあるサッカーガチ勢でもある新井さん。イタリアンテーラードなどのドレスクロージングにも精通しており、スーツを着て街を歩くメンズドレス好きのオフ会『背広散歩』というイベントにも参加している。
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text:KYOKO CHIKAMA