FASHION

おしゃれの噂話は止まらない
「It BAGを探せ!」PART3
ミュウミュウ/メゾン マルジェラ

ネクストシーズンの様子を探り始めるとき、まず気にするのは「どこにどんな素敵なバッグが登場するか」である。コレクションのテーマが反映されたり、アイコンをアップデートしていたり、“今”がぎゅっと詰まった最新作の数々を、おしゃれトークが尽きないエディターT&Sとスタイリスト古田千晶さんがリサーチ!

【Maison Margiela】
5AC

左:バッグ〈5AC〉[H25×W25.5×D8cm]¥216,700、右:バッグ〈5AC〉[H18×W26×D13cm]¥301,400(共にメゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパン クライアントサービス)

クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノが生み出した名品「5AC」。メゾンのコード“アノニミティ・オブ・ザ・ライニング(ライニングの匿名性)”を反映したこのバッグは、シーズン毎に進化を続け私たちを魅了する存在。今回衝撃を受けたのは、革新的な素材使いや異素材のマッチングでのアップデート。写真左は、ライニングにチェック柄のトーションファブリックを、ボディには生分解性ラバーを採用。ラバーブーツのアウトソールを思わせる底面もニクイ。右はスタッズを模したシャイニーラバーとリネン素材で構成。ノーブルと質素、両極端な素材感のコントラストが、ラグジュアリーの新たな概念を提起しているかのようで、バッグひとつにも貫かれるメゾンのポリシー、その進撃な姿勢に大人はぐっときちゃうのです。

【MIU MIU】
MIU WANDER
ミュウ ワンダー

バッグ〈ミュウ ワンダー〉[H17×W20×D6cm]各¥231,000※予定価格(全てミュウミュウ/ミュウミュウ クライアントサービス)

英語で「歩き回ること、探索、好奇心の赴くままに夢中になること」という意味をもつ「ワンダー」を冠し、今年5月にベーシックなレザータイプでローンチした「ミュウ ワンダー」が、よりムーディに進化。思わず触れたくなるふっくらとしたマテラッセモチーフはそのままに、素材をランジェリータッチのサテン地に。手に取るとハッと驚くほどのストレスフリーな軽やかさを叶えた。ミュウミュウならではのポップさは健在ながらも、パウダリーな色合いや、イブニングバッグとしても使えるインティメイトな光沢がセンシュアルなムードを醸し、永遠のガーリーマインドを秘めた大人の好奇心さえも如実に刺激する。今また新たにブランドの魅力を再認識できる、吸引力たっぷりのバッグなのだ!

photograph:SHO UEDA / styling:CHIAKI FURUTA / text:NAO MANITA[BIEI] / illustration:AKIKO HIRAMATSU

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