「おしゃれは我慢、てのは私だいぶ無理なんで…」【金子綾×百々千晴】この秋冬に欲しいもの♡
D ですね(笑)。あ、そうだ。靴の話に戻っちゃいますけど、サンローランのローファーで気になってるのがあるの思い出しました。あのクシュクシュってなってるやつ。
K あー、つま先がね。スエードのダークチョコレートって色、可愛かった記憶。
D まさにそれ。私もともと無類のローファー好きなんですよ。でもローファーって、革が硬めで足になじむまでに時間かかるタイプも多くて。若いころ買ったそういうのを育ててるんで、今買うならソフトなのがいい。おしゃれは我慢、みたいなの私もだいぶ無理なんで……。
K だからスエードなんだ。はき心地は大事。スエード×ブラウン、旬だしね♡
D まだ実物をちゃんと見てないから何ともだけど、はきやすそうな予感♡

シューズ〈ル・ローファー〉[ヒール1.5㎝]¥176,000(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
編 さり気なく気分がシンクロしてますね。お二人の支持者層って、一緒のようでいて絶妙に違うんですよテイストが。だから、こうやって対談するなかで、それぞれの可愛いと思ったものや嗜好がクロスオーバーすると、お♡ と思っちゃいます。見てる側からすると、アイドル同士の交流みたいな感覚で。
D たとえ方、独特じゃない(笑)? そしたら私、明菜ちゃん♡ あ、待って。キョンキョン!
K じゃあ私はえーと、あ、あさ、浅野!? てことは……W浅野か。
一同 アイドルじゃないし(爆笑)。
編 K-POPとかじゃなくて昭和に舞い戻っちゃうあたりがね、さすがです(笑)。お二人は手に入れたいものを計画的に買うタイプ?
D もっと単純。欲しいものが目の前に出てきたら、買う。新しいシーズンになったからって、その都度何か新調しなきゃっていうのは正直ないかも。だってもう、服は山ほどあるから家に。それだけで十分生きていけるんですよ実際。仕事柄そうなりますよね。ていうか、オトナミューズ世代ってわりとそんな感じじゃない?
K 確かに。長らく愛用してる服もあるしね。昔よりだいぶ財布の紐も硬くなったかも? それでも欲しいって思えるものに出会えて初めて、よし買うぞ! ってなるんだよね。
編 それが我々世代のリアルかもですね。
K そうだ! コーデュロイも買わなきゃいけないよね、そういえば。
D 忘れてた。コーデュロイ、すごく気分。
編 唐突にきましたね、二人のマストバイ(笑)。どんなアイテムを買う、とかはあるんですか?
K 私はフランク&アイリーンでみかけた細畝コーデュロイの薄手シャツ、白が気になってます。生地が薄いとコーデュロイが華奢なムードに見えて、キレイめに着られるから。
D 私はボトムスでコーデュロイが欲しくて。今日はいてるワイドデニムのゆるっとしたシルエットがすごく好きだから、これのコーデュロイバージョンを出します、シシクイで。
K あれ? 新作情報(笑)。
編 今日、現場入りしたときの雑談で、シシクイは新製品のリリース時期とか内容とか一切公表しないアップル的な手法で、次は何を出すとかシークレットって話してたのに(笑)。
D あ、そうだった! 教えちゃった! アップル目指してたのに……。
一同 (爆笑)
編 アップルの壁、あっさり崩壊(笑)。こんなふうについ話が脱線しちゃうけど楽しいんだよなあ。また招集かけるんでよろしくお願いします。
photograph:YURI IWATSUKI(AYA & CHIHARU), MAYA KAJITA[e7](still), SPOTLIGHT(RUNWAY)
interview & text:NAO MANITA[LIKECOME]
otona MUSE 2025年11月号より
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。