「最近なに買った?」に答えます♡ 【金子綾×百々千晴】この秋冬の欲しいも7トピックス全部!

トレンドのつくり手でもあり、自らも最前線でファッションを楽しむスタイリストの金子綾さんと百々千晴さん。今回はそんなお二人のフィルターを通した秋冬の注目トピックスをお届けします♡
CONTENTS
二人がリアルに気になる「秋のおしゃれキーワード」
金子綾と百々千晴の欲しいものトーク
ファッションのプロが「今、これが欲しい!」と語るなら、それはもう間違いないアイテム。この秋冬もおしゃれ熱は健在な金子綾さんと百々千晴さんが、いち早く手に入れたのは、どちらも“レザーブルゾン”。しかも2人とも同じブランド、同じタイミングでの購入というから驚きです。今季の気分が垣間見えるトーク、必読です♡
二人の着用アイテムは全て本人私物
「綾さん、百々さんこの秋の気分はどんなー? 」
大人の女には独自の感性あり。それが年々研ぎ澄まされていっているのが金子綾さんと百々千晴さん。簡単にトレンドには惑わされない、スタイルを持った二人だからこその“気になるもの”が知りたい! てことで、対談レッツ、スタート!
百々さん(以下D) 金子さんとのコレ、第2弾ですね。人見知り同士のトーク企画(笑)。
金子さん(以下K) はい、まさに(笑)。でもさすがに、初回よりはラフなテンションで話せるはず……です。
編集部(以下編) いやいやいや、明らかにまだ堅い(笑)。前回のお二人の対談企画が、公式ウェブも含めてすごく反響ありまして。おかわり企画として早々に再召集の運びとなりました。今回は、お二人がこの秋冬どんな気分で、何が気になっているのかを聞きたくて。
K 私、レザー買いました。プラダの、ノーカラーでレディな感じの黒ブルゾン。ブランドロゴも控えめで、前回も少し話したような、変に迫力が出ないタイプを(笑)。
編 生きてるだけ圧が出ちゃうお年ごろだから、ラグジュアリーブランドではあえて主張控えめなものをって話、鮮明に覚えています(笑)。そういえば百々さんも前回、これから夏になるって時期にプラダのレザーブルゾンを購入されていましたよね?


プラダのレザージャケット/共にスタイリスト私物
D そうそう、買いました。欲しい一着に出会ったら、そこが買いどきなんですよ。イタリアブランドのレザーはやっぱりいいなと。気負わずカジュアルに着られるスポーティなデザインなんだけど、ちゃんとモダンでしっかり上質。
K この秋冬は、何かしらレザーを持っておくといいんじゃないかな。我々みたいにアウターでも、スカートやパンツでももちろんよくて。どのアイテムに焦点を合わせるかは本人次第。すでに持っている人はそれを活用したらいいし。

Coach
金子 綾
好きと実用性のバランス感が年々大事になってる
編 ちなみに綾さんは、レザーブルゾンに何を合わせますか?
K えーと、大掛かりなスカート(笑)?
一同 大掛かり(笑)。言い方!

Saint Laurent
K え、ダメ(笑)? タフタとかオーガンジーとか、ちょっとフォーマル感のある、衣装っぽいボリュームスカートのことを言いたくて。
D わかる。大掛かりなスカートの上にレザー、ていうバランスがすごい可愛い、今季。と言いつつも、私は年柄年中いつもの感じなんで、レザーにデニムなんですけど(笑)。
K いや私も普段、大してスカートはかないんですよ(笑)。なのに欲しくなるんだよなぁ、ふわっとしたスカート。でも寒いのがとにかく苦手だから結局パンツ、でもって、その無限ループ。

Chloé
D 私はアウターがそんな感じかも。寒いとダウンだし、車移動の日はレザーでいいし。その中間に位置するコートの必要性がそんなになくて。可愛いなって思うものはあっても手を出しづらい。自転車の日もダウンだし。
K ダウン、軽いしね。年を重ねてきて、自分にとっての実用性がちゃんとあるか否かって部分はすごく大事だなって思う。例えば、(生地が)硬いとか(服や靴が)重いとかは私もう無理だし、その点でいうとヒールも避けがち。だって極論HOKAしかはかんし(苦笑)。
D 私に至っては、はいてないのに買ってます。
K やだ! 強者がいた、ここに(笑)!
D はい。買ってるのにはいてないっていうほうが正しいのかな。
編 言い方は、まぁどっちでも(笑)。百々さんはずっとマノロが好きってイメージ。
D うん。靴がね、すごく好きなんです!
K 私もヒールじゃない靴は買ってる。HOKAしかはかないけれども。
D 私とほぼ同じ現象ですよそれ(笑)。ちなみに、どちら様で?
K シャネル様で。つま先が尖ってる、大好物のおリボン付いたパンプスを♡
百々千晴
おしゃれは我慢てのはもはやナンセンス
編集部(以下編) 靴の話になったので、バッグに関してはお二人どうですか? ここ最近クロエやフェンディ、バレンシアガなんかが、かつてブームを巻き起こしたイットバッグをアップデートさせていて、リバイバル熱が高まってますよね。
金子さん(以下K) この間、お仕事先のラグジュアリーブランドさんの店頭に立っているとき、味のあるバレンシアガのバッグを持っている娘さんとお母様がいて。思わず「それママの?」て聞いたらやっぱりそうで。また時代が巡ってくるなら、私もいろいろとっておけばよかったかもってちょうど思ってたところ。
編 お二人は娘さんがいるから、そういうのありですよね。
百々さん(以下D) え、私はほら、高級老人ホームに入るから。
編 出た出た出た。その話、好き。前回の対談のハイライトでしたね(笑)。
K 貴金属は老人ホームの資金源にしてもらっていいけど、せめてバッグと衣類は娘さんたちに譲ってあげてくださいよ(笑)。
D え、そうですか? まぁ……光りモノ以外は、いっか(渋々)。
編 そういえば百々さん。前回一目惚れして欲しいって話してた、素敵過ぎるカルティエの時計、その後どうなりました?
D あ、ベニュワールの新作ね。

Antoine Pividori © Cartier
時計〈ベニュワール〉[YG×DIA]¥3,828,000※予定価格・2025年11月発売予定(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
K バングルタイプの、ダイヤモンドが全体にドットみたいにプチプチ付いたやつ?
D そうです、そうです。で、思いきって買うことにしました。金子さんが持ってるケースにパヴェダイヤが付いたタイプと同じサイズ感だと思う。
K おお~(拍手)! 実は私もずっと欲しいなって思ってるヴァン クリーフ&アーペルのフリヴォルのイヤリングがあるんですよ。やっぱりジュエリーは裏切らないし(笑)。私たち老後の資金源、着実に増やしてますね。
D ですね(笑)。あ、そうだ。靴の話に戻っちゃいますけど、サンローランのローファーで気になってるのがあるの思い出しました。あのクシュクシュってなってるやつ。
K あー、つま先がね。スエードのダークチョコレートって色、可愛かった記憶。
D まさにそれ。私もともと無類のローファー好きなんですよ。でもローファーって、革が硬めで足になじむまでに時間かかるタイプも多くて。若いころ買ったそういうのを育ててるんで、今買うならソフトなのがいい。おしゃれは我慢、みたいなの私もだいぶ無理なんで……。
K だからスエードなんだ。はき心地は大事。スエード×ブラウン、旬だしね♡
D まだ実物をちゃんと見てないから何ともだけど、はきやすそうな予感♡

シューズ〈ル・ローファー〉[ヒール1.5㎝]¥176,000(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
編 さり気なく気分がシンクロしてますね。お二人の支持者層って、一緒のようでいて絶妙に違うんですよテイストが。だから、こうやって対談するなかで、それぞれの可愛いと思ったものや嗜好がクロスオーバーすると、お♡ と思っちゃいます。見てる側からすると、アイドル同士の交流みたいな感覚で。
D たとえ方、独特じゃない(笑)? そしたら私、明菜ちゃん♡ あ、待って。キョンキョン!
K じゃあ私はえーと、あ、あさ、浅野!? てことは……W浅野か。
一同 アイドルじゃないし(爆笑)。
編 K-POPとかじゃなくて昭和に舞い戻っちゃうあたりがね、さすがです(笑)。お二人は手に入れたいものを計画的に買うタイプ?
D もっと単純。欲しいものが目の前に出てきたら、買う。新しいシーズンになったからって、その都度何か新調しなきゃっていうのは正直ないかも。だってもう、服は山ほどあるから家に。それだけで十分生きていけるんですよ実際。仕事柄そうなりますよね。ていうか、オトナミューズ世代ってわりとそんな感じじゃない?
K 確かに。長らく愛用してる服もあるしね。昔よりだいぶ財布の紐も硬くなったかも? それでも欲しいって思えるものに出会えて初めて、よし買うぞ! ってなるんだよね。
編 それが我々世代のリアルかもですね。
K そうだ! コーデュロイも買わなきゃいけないよね、そういえば。
D 忘れてた。コーデュロイ、すごく気分。
編 唐突にきましたね、二人のマストバイ(笑)。どんなアイテムを買う、とかはあるんですか?
K 私はフランク&アイリーンでみかけた細畝コーデュロイの薄手シャツ、白が気になってます。生地が薄いとコーデュロイが華奢なムードに見えて、キレイめに着られるから。
D 私はボトムスでコーデュロイが欲しくて。今日はいてるワイドデニムのゆるっとしたシルエットがすごく好きだから、これのコーデュロイバージョンを出します、シシクイで。
K あれ? 新作情報(笑)。
編 今日、現場入りしたときの雑談で、シシクイは新製品のリリース時期とか内容とか一切公表しないアップル的な手法で、次は何を出すとかシークレットって話してたのに(笑)。
D あ、そうだった! 教えちゃった! アップル目指してたのに……。
一同 (爆笑)
編 アップルの壁、あっさり崩壊(笑)。こんなふうについ話が脱線しちゃうけど楽しいんだよなあ。また招集かけるんでよろしくお願いします。
photograph:YURI IWATSUKI(AYA & CHIHARU), MAYA KAJITA[e7](still), SPOTLIGHT(RUNWAY)
interview & text:NAO MANITA[LIKECOME]
otona MUSE 2025年11月号より
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。



















