ときにタフに、ときに儚げに。圧巻の表現で、永遠に撮影していたかった【菅原小春×ジバンシィ】
長澤実香の視点
菅原さんは、私がずっとご一緒してみたいと思っていた方で、今回の撮影で初めて夢が叶いました。
ダンサーとしての彼女はリズムで踊るというよりは、からだの神経や筋肉を全部繋げて、魂で踊っているように見える。その姿はパワフルでありながら、どこか孤高で、表現で世の中を変えていく天賦の才がある方という印象。一方で、実は、街中で犬と散歩されているプライベートな姿を何度かお見かけしたことがあるのですが、圧倒的なオーラがありつつ、どこかニュートラルな感じも漂っていて、きっととっても素敵な方なんじゃないかなと思っていました。
今回ご一緒させていただくにあたり、菅原さんにお似合いになるブランドとして私が選んだのがジバンシィ。2025年秋冬コレクションからクリエイティブ・ディレクターに就任したサラ・バートンは、構築的で美しいフォルムと、1日中着ていたくなるような着心地のよさの両方を叶える服を追求するデザイナー。
彼女は仕立てた服を納得がいくまで何度もモデルに試着させるそうで、着る側が伸びやかに纏える服を作りたい人なんじゃないかと思います。作り手が提案する「型」にはまるのではなく、究極に美しいクチュール服をしなやかに、自分らしく着こなせる人―、そう考えたとき、私の中で菅原さんとジバンシィの女性像がピタッと重なったんです。
その結果は、想像以上。私がイメージしていたビジュアルを軽く超えて、菅原さんが洋服のエナジーを感じ取り、ときにタフに、ときに儚げにと、次から次へと新しい表情を繰り出す様は圧巻で、永遠に撮影をしていたいと思ったほど。今季のジバンシィのテーマである女性らしさと官能性に着想を得た「BOUDIOR(ブドワール)」というムード、菅原さんが発する色香が溶け合った、素晴らしいビジュアルに仕上がったと思います。

「サラ・バートンが手がけるジャケットは、マニッシュな中に優しさや柔らかさが感じられる、自立した女性のためのテーラリング。美しさと着心地が比例していて“1日中着ていたくなる”と評判」と長澤さん。ウエストを絞ったアワーグラス(砂時計)シルエットと、太めのアームやからだが泳ぐくらいのメンズライクなフォルムとの融合が、モダンな女性性を表現。白カフスは取り外しが可能。ジャケット¥660,000、ブラ¥282,700※参考価格、スカート¥225,000(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)
direction & styling: MIKA NAGASAWA
hair: ASASHI[ota office]
make-up: SADA ITO
text: MIWAKO YUZAWA
cooperation: BACKGROUNDS FACTORY
otona MUSE 2026年6月号より
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。










