スタイリスト木津明子がディレクションする親子ポートレート「母として、娘としての佐田真由美」
direction by AKIKO KIZU
小誌のファッションページでもおなじみの、スタイリスト木津明子さんが今回のディレクター。2023年一回目の連載は、真由美さんとお母様との2人のポートレートがテーマです。
母としての真由美さん、娘としての真由美さん
「撮影などで真由美さんとご一緒してきて、現場では服を美しく着て見せてくれるモデルさんとして来てくれるわけなのですが、でもそれを軽く超えて、真由美さんというとても強くて凛とした人を撮っているんだなって実感するんです。
なんというか、洋服を表現する被写体というよりも、真由美さんというパーソナリティを丸ごと撮影しなくちゃいけない。そういうモデルさんってとても少ないし、表現者としてとても優れているんだなと思っています。それは真由美さんの人としての懐の深さや大きさに由来していて……。いつも現場で話をさせてもらうたびに、お嬢さんたちへの母親としての姿勢とかあり方が素晴らしくて、愛が大きい人なんだなって。
今回、この企画の話をいただいて、まず最初にそんな愛を人へ与えることができる人を育てたお母様はどんな方なんだろう、お二人でいるところを見たいし、撮りたいなと思ったんですね。そして、母の日じゃないけど、〝二人の母と花〟というテーマがいいなって、頭に浮かびました。
お母様はとてもチャーミングで自由。一緒にいる真由美さんが母のようなまなざしで、優しく、時には窘めながら過ごしていたのが印象的でした。とても近いムードをお持ちのお二人でしたが、性格は対照的。でも、とても仲がよくて、おしゃべりが絶えなくて、素敵な関係を築いているんだなと思いました。その温かい空気感が写真に出てますよね。
チャアさんの選ぶお花は、ただ美しくて儚くてという花じゃなくて、どこかに必ず強さがあって、そこが真由美さんに通じるなと、今回アレンジメントをお願いしました。キラキラとした2人に負けない生命力のある装花にしていただきました。ナチュラルで軽やかな色みの衣装ともよく合って、素敵な親子ポートレートに仕上がったと思います」
direction & styling_AKIKO KIZU photograph_KEISUKE KITAMURA make-up_KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] florist_CHAR[SHUJITSU FLOWER] model_MAYUMI SADA & MAMA edit_ICHIKO IIJIMA
otona MUSE 2023年4月号より