これが最新。モデル・竹下玲奈の私服は「新しい古着と、ヴィンテージ」が欠かせない【前編】
鏡を遠くから見て、気恥ずかしくて
選んだのはフクロウのブローチ
正解は3つ。フクロウのブローチとパンツ、そしてベルト。フクロウ? 細かい話は後ほどお伺いするとして、竹下さんはものすごく鏡を見ながらコーディネートを磨き上げていく。遠くから。一度着て、全身が映る鏡に自分を映しながらトップスをインしたり出したり、ベルトをつけたりとったり、やっぱりつけたり。靴をボロボロのCONVERSEのスニーカーにするかはき込んだ革靴にするかを、よく悩んでいる。鏡の、遠くから。
「ああ、そうですね。鏡を見るようにはしていますね、うん」
けれどつねに、遠くから。鏡に近づいて顔や前髪を直しているところはほとんど目撃したことはない。髪全体のバランスは重視しているようで、束ねたり下ろしたりを繰り返すことはあるけれど、カットやカラーには配慮している様子なのでそもそも髪型のキマリがいい。なので触っても10秒程度。もう少し、ご自身のお顔に興味を持っていただいてもイイと思うのだけれど。なので指摘しないと抜けたばかりの長いまつ毛が大きな瞳の横で存在感をバッチリ発揮していたり、先ほど食べたお菓子の名残が口の横についてきていたりはする。
「(笑)お仕事のときに、『ああ、今日のヘアメイクさんも可愛いメイクをしてくださったな』 と思って、見ることはありますよ! でもそうですね、顔……あんまり見ないですねw このハンサムというブランドのニットは、すごく素敵だなと思って購入。キレイだなあと思って、そこが好きで買ったんだけど。鏡の前で着てみたら、想像以上にキレイなニットで。パンツにインして着ることでさらに女性度がキュッと上がってしまったのが照れくさくて、私らしいアイテムで何かないかなあって探して、ヴィンテージのフクロウのブローチをつけたら、すごくしっくりして。ちょっと背伸びしたレディなニットと自分らしいヴィンテージブローチの合わせに、ウキウキして出かけました」
styling & model:RENA TAKESHITA
photograph:SHOHEI KANAYA hair & make-up:TOMOE NAKAYAMA
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