30度超えの暑い日はドレスとサンダルだけ! 最低限のアイテムでも洒落る秘訣とは【まとめ】
こうも暑いと、いかに涼しくおしゃれをするか死活問題であります。暑いからといっておしゃれをしなくてもいいということではありません。自分を好きで居続けるためには、いついかなるときも素敵でいたい、いや、いるべきなのです。そうはいってももう、許されるなら裸で歩きたいこの暑さ!
こうなったら毎日ドレスです。1枚バサッと着てサンダルつっかければ肌が布に触れる面積は最小、なんだったら気になるボディラインはカバー、その上フェミニンでおしゃれしているように見える! なんて、なんて都合のいいアイテムなんでしょう。その際、重要なのはジュエリーなどの小物と、足元。お気に入りのドレスのためにサンダル1足買い足すくらいの心意気でベストな組み合わせを追求しておきましょう。スタイリスト樋口かほりさんが教えてくれたドレスとサンダルのバランス考をまとめてお届けします。
ネイビードレス×黒サンダルで初夏はスウィート&華やかに
「贅沢に布地を使い、歩くたびに揺れる様が本当に美しいドレス。かなりブラックに近い濃紺です。いき過ぎない透け感が上品。インナーのキャミソールドレスつきなのですが、その裾にもフリルが施されていて、とても丁寧な作り。ドレスにボリュームがあるので、足元はサラッとしていて、かつラフになり過ぎないサンダルを選びました」
ヌードカラードレス×ビーサンにはあえてジャケット合わせが正解!
「一見よくありそうなのですが、色み、とろみがありつつサラッとした質感、大胆に入ったスリットなど、よくできていてなかなか見つけられない名品です。ランジェリーライクという言い方がふさわしいか分かりませんが、そんなムードがありますよね。ビーチサンダルで、ヌケを出しつつも、両足にアンクレットを着けちゃう。あえてラフにしない着こなしが、このドレスには合う気がします」
大人に似合う【マリハ】のピンクドレスはカラーサンダルをのぞかせて
「何といってもこの絶妙な大人に似合うピンク! 甘さのバランスが最高です。たっぷりとしたボリュームと美しいAラインの計算されたバランスのよさが目をひきます。脇も下着が見えないようなあき加減。サンダルもあえてピンクにして、全身をワントーンにして、ドレスの色みを主役にしてみました。このドレス“ミューズのドレス”っていう名前なんです! まさに、ミューズ読者の皆様のための1枚です(笑)」
脇腹のちょいカッティングドレスはプライスも◎
「脇腹のカッティングなど、トレンド感のあるデザインです。旬のものはこれくらい買いやすい価格帯で手に入れたいですよね。今すぐは写真のようにタイツやソックス合わせで、真夏は素足でと、長いシーズン着やすいのもいい。カッティング以外はシンプルなIラインで、ベーシックなフォルム。これくらいの肌見せなら、ミューズ世代でもトライしやすいんじゃないでしょうか? 」
潔く1枚で着たくなるアイスブルーのキャミドレスには同系色のサンダルで
「オーラリーらしいニュアンスのあるアイスブルーが印象的。キャミドレスって、インにTシャツやタンクを入れてもいいのですが、このドレスは細くて少し長めの肩紐にポイントがあるので、できれば潔く素肌にのせたくなります。足首まできちんと着丈があるところもとてもいいですよね。フラットサンダルと抜群の相性! カラードレスのときは、サンダルも同色で合わせると失敗がなく、全身がまとまる気がします」
着物のようなシルエットと、エスニックな柄にキュン♡ マメ クロゴウチのドレスに恋をして
「今回ドレスを探しているときに、改めてマメ クロゴウチのドレスの美しさを実感しました。着たときのシルエットが徹底的に考えられて作られているというのが、よく分かります。着まわしがきくのとはまた違いますが、長く愛用したいと思わせてくれるものばかりでした。着用に選んだのは少し着物のようなムードがある1枚。スタイリングも少し、そんな感じを意識して小物を合わせてみました。真夏はビーチサンダルを合わせてもいい。エスニック感のあるプリント柄がたまりません♡」
たっぷりのジャージー素材で落ち感◎、着心地は楽で最高! いいものはいい、ATONの白ドレス
「ミューズでも何度も紹介していて、すでにお持ちの方も多いと思いますが、いいものはいいので、また着てもらっちゃいました(笑)。たっぷりとドレープを取っていて、落ち感のキレイさは圧巻。少しツヤ感のある地厚な素材で、しっとりとした肌触りはやみつきに。このホワイトは潔い真っ白なんですけど、青味がかってなくて、肌なじみがいい。女っぽいのにラフっていう、ワガママを全て叶えてくれるドレスですね。他の色を主張させたくなかったので、サンダルは、さらっとしつつアクセントになるゴールドに」
これは名品。ZARAで見つけた「女らしさ」と「可愛らしさ」が共存する¥5,990のデニムドレス
「デニムのドレスって、実はすごく難しくて、若すぎたりちょっとナチュラル過ぎたり。そんな中で、このZARAのドレスは女らしさと可愛らしさがうまく共存していて好きです。全体的にはスッキリとしたシルエットで、パフスリーブとスクエアカットの胸元のポイントがきいています。しかもストレッチで着やすい。これ試着すると欲しくなっちゃうはず。少しトラッドなイメージで靴やバッグをセレクトして、甘さを軽減してまとめてみました
ドレスと相性バツグン! 鮮やかニットドレスにはビルケンのサンダルで足元にボリュームを
「このドレスは何といってもこのパキッとした色出しが最高ですよね。ニットドレスでこんなにたっぷりとふんわりとしたシルエットになるものは珍しいかも。ごく細い糸を使っていて、表面のツヤ感と滑らかさにうっとりします。合わせのアイテムをブラウンでまとめて、少しマニッシュなイメージで着こなすと、ドレスの持つ品のよさを際立たせられるかなと」
お好きなドレスとサンダルのバランスはありましたか? ミニマムなおしゃれを楽しむには、バランスの追求が命! 一番素敵に見えるバランスを見つけて、暑い日もせめて見た目は涼やかにおしゃれ、楽しみましょうね。
photograph:SHOHEI KANAYA(model), MAYA KAJITA[e7](still) styling:KAORI HIGUCHI[KIND]
hair&make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:RENA TAKESHITA
otona MUSE 2023年 6月号より