長く使えて真に価値あるバッグを。ミューズ的2大投資バッグは【ザ・ロウ】と【ヴァレクストラ】
秋冬の靴とバッグの新作が出揃ってきた頃合い。編集部とスタイリスト川瀬さんのニッチなトークで各アイテムの魅力について解説します。大人世代の私たちが本気で買うべきものを楽しく厳しくチェックしていきますよ。
ミューズ的投資バッグは
ザ・ロウかヴァレクストラ!
川瀬英里奈さん(以下E) 誰もが欲しいザ・ロウの登場です!
編集K(以下K) まさに。しかも今季特に人気のメゾンのシグニチャーバッグ、マルゴーになんと、新サイズが登場しました。拍手!! 店頭で見かけたら即買いです!
E これまであった、10と15の間のサイズ、12が出たんですよね。11インチのタブレットがちょうど入るサイズ感といえば、伝わりやすいでしょうか?
K 一般的な通勤にちょうどいいサイズかなって思います。取り外し可能なストラップも付属しているので、斜め掛けも可能。今回ご紹介しているナチュラルなムードのサドルレザーと、マットな質感のグレインカーフの2バリエーションで、これは今季のメゾンバッグ界の目玉ニュースだよね。
E マルゴー欲しいです。
K 私は実はパークトート派なんだよね~。大きいバッグはちょっとユルッとしたフォルムのレザーバッグを使い込むのに憧れがあって。パリとかのスナップで出てくるじゃない? トレンチコートにデニムで、こういうバッグをサッと持っているファッショニスタたちが。いつかああなりたい!!
E 分かります。確かにパークトートもいいですよね。あと、ザ・ロウのよさって、ジェンダーレスというか、誰が持っても素敵だから、カップルとかご夫婦とかで兼用できますよね。プライス的にも大きな買い物になるので、2人で一緒に買うっていうのもいいんじゃないかなって。
K そうだね。これまでの既成概念を変えてくれたバッグって言えるよね。
K そういう意味で、真逆な立ち位置なのが、ヴァレクストラです。
E クラシカルなフラップバッグ、イジィデがブランドの顔ですものね。
K 母になって思うのは、こういうメゾンのハンドバッグこそ買うべきものだってこと。入園入学式はもちろん、七五三などの節目に、オケージョンにと、どこに持って行っても恥ずかしくもなく、和装にも合いますよね。まさに投資バッグってこういうものだって思う。トレンドに左右されないし。私も心から最優先で買おうと思っているバッグです! 元手さえあれば(笑)。
E なるほど、そうですよね。ファッション的にも懐が深くて、まさに着物からデニムにまで合う稀有な存在です。ここにはない他の新作のミニバッグたちもとっても可愛いし、ぜひ注目してほしい! メゾンのバッグは全体にプライスが上がっているので、今まで以上に長く使えて価値が落ちないものを上手に選びたいですよね。私も大人な賢い買い物をしていかないと……。
次回はMM6 メゾン マルジェラのアイコン、ジャパニーズバッグの新作をご紹介します。お楽しみに!
photograph:TAKEHARU UOCHI / styling:ERINA KAWASE / illust:YUKO SAEKI
otona MUSE 2023年11月号より