「ずっとルーキーの気持ちです」【KEITAMARUYAMA 30th Anniversary×二階堂ふみクロストーク】
——30周年という節目にあたり、敬太さんの今の心境を改めて伺いたいです。
K:「正直、振り返ったら30年経ってたって感じでしかなくて。え、もう30年、ビックリ! の気持ちが大きい(笑)。ただ、20周年のときとは少し違っていて。何だろうな、これまで僕たち世代が見てきたもの、浴びさせてもらった色んなものを、生きているうちに(笑)、これから先の未来を生きる人たちにちゃんと伝えていかなきゃって。そういう思いが芽生えてきましたね」
——それは、還元していく、みたいな?
K:「うーん、そこまでおこがましくは考えてないんだけど。さっき90年代ってふみちゃん言ってたよね。それこそ僕は70、80年代を過ごした若いころから、いやむしろ幼少期のころから、TVや映画、雑誌のようなメディアを通して、上の世代の人たちの卓越したクリエイションをたくさん目にしてきて。そういう分野では、すごくいい時代を生きてきた世代だと思ってる。だからこそ、僕たちにはそれを伝える役割があるなって。もちろん自分たちが培ってきたことも含めて、ね。バトンを渡すって言ったら変かも知れないけど、そういうことができたらいいなと思っています」
photograph:SAKI OMI[io] styling:YOKO MIYAKE
hair & make-up:AIKO TOKASHIKI model:FUMI NIKAIDO
interview & text:NAO MANITA[LIKECOME]
otona MUSE 2024年11月号より