たまご1パックが約1,648円!? 納豆は日本の約3倍【2025年】日本食材の日米価格を徹底比較
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アメリカ・シカゴに2年間住み、現在は日本でフリーアナウンサーをしている渋佐和佳奈さん。これまではシカゴから現地の最新事情を伝えてくれていましたが、これからはアメリカと日本、両国で暮らしたからこそ気づくトピックスを独自の視点で伝えてもらいます。今回は2025年の日本でもリアルに悩ましい「たまごの価格高騰」問題。東京では1パック300円に悲鳴が上がっていますが、アメリカはそれどころじゃ、ないみたいなんです!
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フリーアナウンサー渋佐和佳奈の日米比較レポート vol.2
2月に入り寒さも一段と厳しくなりましたが、日本では今年も野菜の高騰のニュースを目にしない日はないほど。この冬は「キャベツ1玉1000円」というニュースには驚きました。最近は「エッグショック」再来か? なんていう報道もよく耳にします。たまごの価格高騰が止まりません。
日本だけじゃない!アメリカも「エッグショック」再来!?
前回のエッグショックは2023年の春~夏にかけてでした。私は当時シカゴに住んでいて、渡米時(2022年4月)に2ドル台だったたまごが1年後には2倍以上に値上がってびっくりしたのを覚えています。2025年の今はいくらなのかなと思い、興味本位でシカゴ在住の友人に尋ねてみたら、さらに驚くことになりました……!
なんと、たまご売り場だけガランと何もない状態で「SOLD OUT」の文字が……。品質のいい商品をお安く買え、日本人にも大人気のTrader Joe’sにて2025年2月初旬撮影。
価格調査どころか、たまご自体がありませんでした……! 鳥インフルエンザの感染拡大によって大打撃を受けているアメリカは価格の高騰にとどまらず、この数カ月間は供給不足により棚からたまごが消えているスーパーもあるそう。かなり深刻な状況です。そんな中、友人が人気オーガニックスーパーWhole Foods Marketにも行ってくれたところ、ここでもたまごだけがほぼ売り切れ。ようやく見つけたのがこちらだと、写真を送ってくれました。
なんと、12個入り10ドル99セント (約1,648円)! 高過ぎる……!
12個入り10ドル99セント (約1,648円)はWhole Foodsで売られている一番高いたまごですが、一番安いものでも4ドル39セント(約658円)です。十分高い! たまごの価格は日本でもじわじわ上がっていて、最近は我が家の近所の食料品店で10個入り300円を超えましたが、こうしてアメリカと比べると私は正直、気持ちが折れずに済みます(アメリカ在住の方、申し訳ありません)。アメリカはもともとのインフレとのダブルパンチで、とんでもない金額になっているのです。
『USA TODAY』2025年2月5日の記事によると、今年は食品全体の価格は約2.2%上昇すると予測されていますが、卵の価格は約20%上昇すると予測されているそうです。
やはりアメリカでの生活はなかなかお金がかかっていたのだと、懐かしささえ覚えます。
そんなアメリカから帰国した私はスーパーマーケットに買い物に行くと、「納豆が100円で買える〜!」「調味料たちがお手ごろに買える〜!」と、妙にテンションが上がることが多々あります。というのも、日本でおなじみの食材が、アメリカだと高い高い!! アメリカでは外食価格がすこぶる高いので基本的には自炊していたのですが、肝心かなめの日本食材がなかなか「いいお値段」でしたので、毎回悲鳴を上げながら買い物していました。
今回は、そんな日本食材がアメリカでいくらで売られているのか、日本の価格と徹底比較してみました。シカゴにあるアジアスーパーの最新情報を、引き続き現地に住む友人から教えてもらいました。ぜひ価格を想像しながら、お読みいただけたら嬉しいです。
(価格は2025年2月初旬時点。1ドル150円で概算しています)
text:WAKANA SHIBUSA