2025年3月14日の15時55分は満月。皆既月食は不吉なの？ 見ていいの？【今月の不調予報】

2025年3月14日の満月は皆既月食です。皆既月食はいわゆる「赤い月」で、太陽、地球、月が一直線に並ぶことで月が地球の陰になり、暗く赤く見えたり欠けて見えたりします。ただし、今回の皆既月食はアメリカやアフリカなどで観測できるもので、日本からはおそらくほぼ見えなさそうです。というのも、満月が15時55分なので、食が起こるのは3月14日の15時26分から16時31分まで。北海道や東北など一部のエリアから、欠けた月が地平線から昇ってきたなーという「月出帯食（げつしゅつたいしょく）」が見られる可能性はあるみたいですが、夜、満月を過ぎたお月様が昇るころには食が終わっておりますので、赤くはないでしょう。

いつもは丸く輝く満月がいきなり赤黒いわけで、昔から皆既月食は各国で「縁起が悪い」と思われていたようです。日本では月食は「穢（けが）れ」とされ、天変地異や社会的動乱の前触れと思われていて、天皇は御簾を下げて見ないように、光を浴びないようにされていたそう。昔はインドでも月食や日食の間は飲食禁止！ 古代メソポタミア文明では月食は「王様への攻撃だ！」と思っていたそう。どうして赤く見えるのかが解明された現代は不吉だどうだと騒ぐ必要はない気がしますが、赤かろうが黄色かろうが「満月で不調を感じる人」にとっては正直、関係ありません。眠れなかったりイライラするから困ってるんです！ というわけで、3月の満月は14日。不眠や不調に翻弄されないよう、工夫しつつ、どうしても影響を感じたら「満月のせいです！」と開き直って今月も乗り切りましょう！