お酒に強い人のルーツは縄文人!? 最新の研究で分かった「日本人の起源」の新常識

いま、世界のDNA研究が、新しい技術をもとに見直され始めているんです。人類はどこからきたのか、日本人のルーツはどこにあるのか。まだまだ不明な点が多いですが、わかりかけてきたことも。今回はそんな驚きの発見を少しご紹介します。
人類のルーツをめぐるための、DNA分析とゲノム解析
日本人などの起源を考える際、近年、欠かすことのできない手段となってきているのが、DNA分析です。DNAとは生物の遺伝情報を保持する鎖状の高分子のことで、細胞核内に存在し、デオキシリボ核酸(かくさん)とも呼ばれています。一般にヒトの細胞数は37兆個ほどとされていますが、その個々の細胞の中には、ある生物が生物たるに必要な情報が格納されています。そしてもう一つ起源を考える際の視点としてゲノム解析があります。ゲノムとは、DNAに書き込まれた遺伝情報のセット( 塩基<えんき>配列の情報すべて)のことです。
2000年代以降、ヒトゲノムがどのような配列をしているのかに関して、ヒトゲノムプロジェクトによって解析が進み、現在では、人間一人分の核DNAの全塩基配列が明らかになっています。一方で、配列はわかっても、どのような役割を持っているのかわからないDNA(ジャンクDNAとも呼ばれます)も多く、まだまだ解明できていないことはたくさんあります。
EDITOR
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