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お酒に強い人のルーツは縄文人!? 最新の研究で分かった「日本人の起源」の新常識

イギリスで出土した古人骨は、浅黒い肌に縮れた黒髪だった!?

4~2万年前、旧人といわれるネアンデルタール人が絶滅し、現代の私たちにつながるホモサピエンスがとってかわった……。かつてはそんなふうに言われました。しかし、最近の遺伝学の成果からは、21世紀を生きる私たちの中にも、ネアンデルタール人に由来する遺伝情報が2パーセント程度入っていることがわかってきています。それもあって、ホモサピエンスとネアンデルタール人の間で約5万年前ごろに交配したのだと現在では考えられています。

 

2010年、後にノーベル医学・生理学賞を受賞する進化人類学者のスヴァンテ・ベーポ氏が、この約4万年前のものとされる、ネアンデルタール人の骨片のゲノム解析を行ってゲノム配列を発表しました。そこでは、現代人のゲノムの1~4パーセントはネアンデルタール人に由来し、ネアンデルタール人はホモサピエンスと交雑していたと結論づけています。

 

ホモサピエンスは世界各地でその地の環境に適応した暮らしをしてきました。イギリスで出土した、チェダーマンという1万年前の古人骨は、DNA分析を行った結果、浅黒い肌に縮れた黒髪を持っていたことが明らかにされました。アフリカから拡散した人類は、当初は肌の色が浅黒かったようです。それがヨーロッパの地に長く居住することで紫外線を効率的に吸収しやすくなるよう少しずつ白くなるなど、その地に適した形態的特徴を備えていったようです。

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