美味しくていい香りがする!?
話題の【EXPO 2025大阪・関西万博ハンガリー・パビリオン】に潜入!

開催から日を経るごとに話題の大阪・関西万博。なかでもハンガリー館が「感動した」「いい香りがする」「ごはんが美味しい」と、やたら評判がいいんです。ミーハー魂あふれるオトナミューズ編集部としては、話題の場所には行かねば!
まさかの突撃取材を敢行してきました!
日本からの旅行者もジワジワ増えているというハンガリー。ヨーロッパ大陸のほぼど真ん中に位置していて、豊かな自然と協調した暮らしを大切にしていたり、温泉が大好きだったりと日本人との共通点が意外と多いんですって。しかも、ヨーロッパ大陸で唯一、アジア系民族をルーツに持っていて、名前も苗字から始まるそう。ちょっと親近感わいてきませんか?
今や連日大賑わいの大阪・関西万博。暑い会場を歩いて歩いてハンガリー・パビリオンに入ると、スンと静かで涼しく、すずらんのたまらなくいい香りが漂う異世界が始まります。光を用いた美しい展示物に目を奪われながら汗が引いたころには、最大の見どころである没入型シアターでの約8分間のライブパフォーマンスを座って堪能。魂をギュッとハンガリーまで連れて行ってくれるようなひとときの後は、日本国内ではほとんど味わえないハンガリー料理に驚きながら舌鼓を。そうしてパビリオンを出るころにはすっかり、すがすがしい気持ちになっていることに気づくんです。これは再訪したい! 人にすすめたい! 「万博行くならハンガリー」はマスト。行って大正解、でした!
Go and try!
ハンガリー・パビリオンがあるのは大阪・関西万博のシンボル、大屋根リング内、シグネチャーゾーンの西側。ハンガリーの国土の大半を占める「カルパチア盆地の森」をテーマに、木材や自然素材を多用したデザインが特徴です。日本とハンガリーの伝統工法を組み合わせたサステナブルな設計で、いち早く完成にこぎつけたところも好感度大!ちなみに外壁で風になびいているものは日本語そのまま「ひらひら」と呼ばれています。なんか可愛いぞ。
https://expo2025.hu/ja/
予約は15分ごと。パビリオンの予約はEXPO 2025 Visitorsのアプリから行ってください。
Check Point!
ここがスペシャル!
ハンガリー・パビリオンの必見ポイント6
Point 01
泣いてもいいよ、圧巻のステージ
フレンドリーなスタッフの声がけでカウントダウンしてゲートをくぐると、ハンガリーの満天の星を思わせる異空間。中央にはハンガリーの民族衣装に着想を得た真っ白なセットアップをまとった女性がスタンバイしています。思わず静まり返るゲストたちを前に、歌い出したのはハンガリーの伝統的な民謡曲。なぜか涙腺が刺激される……。
Point 02
テーマは「伝統音楽」、展示がキレイ
シアターまでのルート上には、暗闇に浮かび上がる幻想的なアートが。積層ガラスで表現されているのは、ハンガリーでは知らない人はいないという民謡「Tavaszi szél vizet áraszt(春風が水を運ぶ)」にちなむモチーフや歌詞。実はシアターで歌姫が歌い上げるのもこの曲。ここからすでにショーは始まっているのです。
Point 03
すずらんの香りに癒やされる~!
ハンガリー・パビリオンは「いい香り」というのがもっぱらのウワサ。実際、どこか懐かしい甘い香りが♡ その正体はハンガリー語で「gyöngyvirág(ギョングヴィラーグ)」、直訳すると“真珠の花”(なんともキュート)すなわち、すずらんだそう。残念ながら香水などの商品化はされていないので、訪れて嗅ぐしかありません!
Point 04
ここでしか買えないおみやげはマスト
ハンガリー・パビリオンならではのアイテムも要チェック。カタカナの「ハンガリー」の文字が目を引くトートバッグ(写真上)は会場限定。特産品のはちみつ(写真左下)や「Nektária(ネクタリア)」のグルメシロップ、伝統的な陶器のミシュカジャグ(写真右下)の他、実はハンガリー発(!)のルービックキューブもありますよ。
Point 05
階段やワークショップで楽しく学べる
ハンガリー・パビリオンの手前側の建物にはエレベーターもあるのですが、階段を使うのがオススメ。というのも、イラストを交えて名所や文化が紹介されている壁面をたどるだけで、ハンガリーに詳しくなれるから。訪れた日には3Fでとうもろこしの葉を使った無料ワークショップが開催されていました。全方位的に楽しい♡
Point 06
レストラン「ミシュカ」では必ず食事を!
2Fのキッチン&バー「ミシュカ」では現地のトップシェフによる伝統×モダンなハンガリー料理をビストロスタイルで楽しめます。なかでもハンガリーの国民食ともいえるのが、写真左上手前の「グヤーシュ」というスープ料理。味のカギを握るのは、パプリカ粉。美味しい、でも食べたことない味! 実食を強く推奨します!
必ず食べてね!
【ミシュカ】のハンガリー料理実食レポート
編集部が激推ししたいのがハンガリー・パビリオンの2Fにあるレストラン「ミシュカ」。日本国内にもあまりないハンガリー料理の、かなり高クオリティのものがいただけるんです。
ポロネギとポテトのクリームスープ、クリスピー野菜 ¥2,480
サワークリームの酸味とクリーミーさが印象的な冷たいスープはまさに初体験の味。衣の中にはネギなどのお野菜をソテーしたものが入っていて、どこを食べても意外性が感じられるのですが、日本人の口にも合うであろう美味しさなんです。
グヤーシュ・スープ、ポテトコンフィ(牛肉) ¥2,980
ハンガリーを代表する料理がグヤーシュ。これを食べなきゃ語れません。牛肉もニンジンやじゃがいもなど野菜もゴロゴロでしっかり味で美味! ハンガリー料理の決め手・パプリカパウダーの威力を感じられる一皿です。どれか一皿だけなら、コレ!
鴨フォアグラ、レーズン、リンゴゼリー、ブリオッシュ (鴨肉 ) ¥4,580
前菜に鴨のフォアグラをいただくのも手。リンゴの甘いソースと合う~! 甘いデザートワインもハンガリーの特産でミシュカにも置いているので濃厚だけどフルーティーなこちらの一皿と一緒にいただくことを強く推薦します。
バーチカ風大麦リゾット、豚肉のロースト(豚肉) ¥3,480
ちょっと待って、グヤーシュもいいけどこの大麦のリゾットも絶対食べてほしい! 米の代わりの大麦はプリプリの噛み応えと、野菜だしの味が感じられるガチの絶品。上に乗った豚ローストもいい仕事してます。
ハンガリーからミシュカのために来てくれたシェフは本当に繊細なお仕事をされていました。珍しい野菜を見せていただき「ほー!」「おいしそー!」と騒ぐ取材チームにも優しい笑顔を向けてくれた、たぶん人格者。
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Photograph:MASAHIRO KODA / Text:ASAKO FUNATSU
otona MUSE 2025年 9月号より
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