「触ってるけど大丈夫?」「洗い方がわからない」息子の【おちんちん】問題にママができること

ママが知っておくべき、男のコの【おちんちん】の話 vol.1
“触っちゃってるけど大丈夫?” “洗い方がわからない…” なかなか人に聞けないが、みんなが悩んでいる“男のコのあそこ”の話。なんとなく放置していたことが、ときに、大きな問題につながることもある。今知っておきたい、リアルなケアと向き合い方について、男のコ向けボディケアクリームの「キレイにむけたね」を販売する秀和製薬・代表取締役社長(泌尿器科医・カズ博多クリニック院長)にお話をうかがいました。
“剥ける・剥けない”問題の真実
包茎についての不安や疑問は多いものの、明確な情報に触れる機会は少ないのが現実。「昔は“自然に剥けるから放っておけばいい”と言われてきましたが、今は生活環境の変化などから、剥けないまま成長する子が増えているんです」と平山先生は語る。「剥けないことで起こるトラブルには、汚れがたまりやすくなることによる“恥垢”や炎症、さらに性感染症の温床になるケースもあります。とくに注目されるのがヒトパピローマウイルス(HPV)です。これは子宮頸がんをはじめとした深刻な疾患と関連があり、剥けていないことでパートナーの健康リスクにもつながるのです。性行為の際にコンドームが正しく装着できず、避妊の失敗や性感染症のリスクが高まることもあります。包茎のままだと摩擦でコンドームが外れやすくなり、結果として“望まない妊娠”につながる可能性もあるのです」
「最終的には性行為をする段階で“剥けている”ことが前提になります。ですから、小学生高学年~中学入学前後くらいには“剥ける準備”ができているのが理想です。ただし『えいや!』で一気に剥くのは厳禁です。癒着を傷つけたり、逆に炎症や再癒着を引き起こす危険があります。『お風呂でやさしく少しずつ』『3カ月置きに様子をみる』など、時間をかけるアプローチが基本です」
平山和秀/国立大学法人 熊本大学医学部卒業後、聖路加国際病院にて外科系初期研修医を経て京都大学附属病院泌尿器科に入局。泌尿器科専門医・指導医、がん治療認定医、ロボット手術ダヴィンチ免許を取得し、欧州泌尿器科学会、米国泌尿器科学会、世界泌尿器科学会に3年連続採択。アメリカで最も権威のある泌尿器科雑誌『UROLOGY』に論文出版する傍ら、形成外科医として美容医療に従事。『専門分野である男性器治療・性同一性障害・AGA(薄毛治療)の分野で安全で質の高い医療を提供したい』とカズ博多クリニックを開院。日本男性器学会理事長や日本初の男児向けデリケートゾーンケアクリーム『キレイにむけたね』を展開する秀和製薬代表取締役社長を兼務。
illust:YAECHIN
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。