遊ぶ・こする・もぞもぞする…「うちのコ、大丈夫?」息子の【おちんちん】問題にママができること
まっすぐじゃなくても、ちゃんと育つ
おちんちんにまつわる日常というのは、実に不思議な出来事の連続だ。パンツに手を突っ込んだまま寝ていたり、なぜかソファの角を愛していたり。「うちの子だけ?」と思ったら、それはたぶん“みんなそう”。「親御さんも不安になるのは当然です。でも、子どもにとっていちばん大切なのは“安心できる場所”があることです。正しい知識を持つのも大事ですが、“一緒に考えよう”というスタンスのほうが、よほど伝わりますよ」
まっすぐじゃなくても、ぐるぐる遠回りしても、子どもはちゃんと育っていく。たとえば、古本屋の奥で偶然見つけた一冊の本のように、ひとつのやりとりが心に残ることだってあるのだ。「親に相談していいんだ」という安心感は、子どもがこれから“性”と向き合っていくうえでの大事な土台になるかもしれない。
小学生の男のコが、机の裏におちんちんの絵を描いていた──そんな話を耳にすることがある。
怒るべき? スルー? それとも……?
大人の目には“問題行動”に映るかもしれない。でも、子どもにとってそれは、「なんだか気になる形だった」くらいの衝動かもしれない。むしろ、そこで「この場所では描かないようにしようね」と伝えることこそが、性教育の入り口になるのだ。
平山和秀/国立大学法人 熊本大学医学部卒業後、聖路加国際病院にて外科系初期研修医を経て京都大学附属病院泌尿器科に入局。泌尿器科専門医・指導医、がん治療認定医、ロボット手術ダヴィンチ免許を取得し、欧州泌尿器科学会、米国泌尿器科学会、世界泌尿器科学会に3年連続採択。アメリカで最も権威のある泌尿器科雑誌『UROLOGY』に論文出版する傍ら、形成外科医として美容医療に従事。『専門分野である男性器治療・性同一性障害・AGA(薄毛治療)の分野で安全で質の高い医療を提供したい』とカズ博多クリニックを開院。日本男性器学会理事長や日本初の男児向けデリケートゾーンケアクリーム『キレイにむけたね』を展開する秀和製薬代表取締役社長を兼務。
illust:YAECHIN
EDITOR
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