チーズたっぷり、厚さ5センチ【シカゴピザ】には本当の名前があった!アメリカ本場の絶品ピザ3店
「シカゴピザ」の本当の名前と誕生ストーリー

本場のシカゴピザのボリュームと迫力は圧巻!一切れでお腹いっぱいになります。
アメリカでは「シカゴピザ」ではなく、「Deep Dish Pizza(ディープディッシュピザ)」と呼ぶのが一般的なこのスタイル、特徴はなんといっても、まるでキッシュのような厚さ約5cmの分厚い生地! そこにたっぷりのチーズとトマトソース、具材が層になった、一切れだけでも食べ応え十分な“ごちそうピザ”です。
そのルーツは、1800年代後半から1900年代初頭に遡ります。当時、多くのイタリア人がアメリカに移り住み、とくにシカゴには大きなイタリア系コミュニティができました。彼らは母国の薄焼きピザをアメリカに持ち込み、そのピザはまずは移民の間で愛されてきました。1943年に「もっと食事として満足できる一皿を作ろう!」と、今も人気のシカゴピザ店「Pizzeria Uno」で初めてディープディッシュピザが誕生しました。
今やシカゴの名物として多くの人に愛されるディープディッシュピザは、イタリア移民の歴史が育んだ伝統の味を大切にしつつ、シカゴという土地で独自に花開いたピザなのです。
text:WAKANA SHIBUSA