黄ばみもニオイも解決!水量やすすぎの回数を見直そう【永久保存版】洗濯王子直伝の正しいお洗濯方法

ポイント1:洗濯機の設定を見直そう
洗濯機で衣類を洗うとき、自動モードなどを使う人がほとんどだと思います。そのほうが楽だし、洗濯機に搭載されている信頼感もありますよね。でもそれには大きな落とし穴があると中村さん。「僕たちからすると、今の洗濯機はキレイになる設定になっていないんです。洗う時間も短いですし、水の量も少ない。さらにはすすぎも十分ではない場合もあります。これは消費者のニーズに合わせた結果でもあるのですが、これだと汚れが落ちきらないんですよね」
「汚れが落ちる洗い時間の目安は10〜20分なのですが、洗濯機の設定は10分弱になっていたりします。早く洗濯を終わらせたいところではありますが、汚れがきちんと落ちないと元も子もないので、まずは洗う時間を15分に。さらにすすぎが不十分だと汚れがすすぎきれず、それが黄ばみやニオイの原因にもなるので、すすぎは3回に設定するのがベストです」
最近は”すすぎ1回でOK”の洗剤も見かけますが、ここも注意すべき、と中村さん。「昔は主流だった箱型の粉洗剤は弱アルカリ性が多いのですが、洗浄力重視でしっかり落とす反面、アルカリが残っていると”アルカリ焼け”という黄ばみが発生してしまいます。だからすすぎを繰り返すことが推奨されていました。今、すすぎ1回と書いてあるのは、中性の液体洗剤がほとんど。中性の洗剤は仮に衣類に残っても黄ばみなどの問題は出にくいのですが、すすぎ1回で汚れまで落とすのは難しい、というのが正直なところです。もちろんメーカーさんもさまざまなテストをしているのですが、その評価ポイントが特定の条件でのテストだったり、洗濯洗剤に含まれる界面活性剤が残っているかどうかが中心だったりします。なので、すすぎ1回と書いてある洗剤でも、汚れをキレイにすすぎきるためには、すすぎ3回が必須です」
text:KYOKO CHIKAMA