黄ばみもニオイも解決!水量やすすぎの回数を見直そう【永久保存版】洗濯王子直伝の正しいお洗濯方法

ポイント2:衣類・水・洗剤の量を見直そう
洗濯機に衣類を詰め込みすぎたり、洗剤の量をなんとなく入れていたり。洗濯に手間と時間をかける人は少ないかもしれませんが、テキトーに洗濯をしていると仕事を増やすことになることも。「洗濯機でキレイに洗い上げるには、衣類・水・洗剤の量のバランスが超重要になります。まず衣類の量は洗濯機によって異なるのですが、縦型は洗濯槽の6〜7割、ドラム式は半分が適正。それ以上の量は汚れが残ったり、戻ってしまう可能性が高いです」
「続いて水量。洗濯機は自動で重さを測ってそれに適した水量を入れる仕組みになっていますが、その水量では少ないことが多いです。縦型は水流を起こして洗うので特に重要。洗濯物が6〜7割で、水量は最高水位で洗うくらいの浴比が目安です。洗濯物の量がそれほど多くない場合は、洗濯機が示した水量のひとつ上を選択するのがオススメですが、洗濯物がある程度まとまったら洗うようにした方が無駄がなく、本当の節水につながります。また、ドラム式は水量を変えられないことが多いですが、もし変えられるなら水位高めの注水すすぎに。衣類の量はドラム式の特徴であるたたき洗いがしやすいように、洗濯物の量を洗濯槽の半分にして、衣類がドラムの上から落ちて、たたき作用が出ているか確認しましょう」
「洗剤の量は水量や衣類の量に合わせるのが基本ですが、一定の濃度が水の中にないと汚れは落ちません。目で見える汚れがないと洗剤を減らす方がけっこういるのですが、それが一番よくないんです。そもそも洗剤には、汚れを落とすだけでなく汚れを戻さない効果もあります。洗剤の量が少ないとそれができなくなってしまうのです」
さらに洗剤の種類も重要だと中村さん。「最近は重曹やマグネシウムだけで洗ったり、アルカリイオン水だけで洗うコインランドリーもあったりしますが、界面活性剤を使用せず洗濯をするのはオススメしません。これらは汚れを落とす効果はあるのですが、汚れを戻さない働きがないのです。キレイに洗い上げるには汚れを落とす作用だけでなく、汚れを戻さなくなせる作用が必要です。いずれにせよ、衣類・水・洗剤の量を適正にしてあげることが大切。そうすれば現状の洗濯機でも問題なく、コストをかけずに衣類をキレイにできますよ」
text:KYOKO CHIKAMA