LIFESTYLE

フリーランスディレクター
田上陽子の北海道移住ライフ
Vol.8「ここ最近の美容とファッション」

元セルヴォークのディレクターとして、オトナミューズ誌面をはじめ、数多くのメディアにも出演し活躍していた、フリーランスディレクターの田上陽子さん。ワイナリーを営むパートナーとの結婚を機に、今年から本格的に北海道へ移住した田上さんの北海道ライフを連載でお届けする本連載。8回目は、ここ最近の田上さんの美容とファッションについてお話を伺いました。

美容もファッションも
より自然にシンプルに

9月に入り、すっかり秋めいた日も増えてきた北海道。今年2月に引っ越してきてから半年以上が経ちました。ライフスタイルがガラッと変わるのと同時に、美容やファッションについても徐々に変化が。 一言で言うと「よりシンプルに」なりました。今までは、基本的に毎日メイクをして、洋服をあーだこーだ選んで、トレンドを逐一チェックして、いろんな人と会って情報交換して。週に一回はメンテナンスで鍼灸かマッサージへ行って、ジムや瞑想教室に通って……。今思えば、「これはいいことだからやらなきゃ」という感覚も強くて、そのせいで頭もからだも忙しくなっていたような。こんなこと、みなさんも結構あったりしませんか? もちろん、それらも楽しく充実していました。仕事柄、ウェルネス、ビューティを語ったりしているけど、正直、実際に自分の心身のバランス崩れているよな〜、と感じることもしばしば。 今の生活はというと、その「これはやらなきゃ」がほとんどなくなった感じではあります。もちろん、「どうでもいい」になってしまってはNGだと思いますが、そんなにいろいろやらなくてもいいんだな〜という感覚です。何がマストで、必要か。逆に手放すことで見えてくるものもある。 美容に関していうと、毎日メイクをすることがなくなったので、より自分のスッピンと向き合う時間が増え、「ナチュラルな状態の自分」をどんどん肯定的に受け入れていく感覚に。特に畑シーズンは、着飾る機会が減るので、いつもシンプルな作業着でいると、より素の自分が見えてきます。そうすると、肌のシミなどの細かいことよりは、トータルで自然で健康的か? という方が大事になってくるわけで。肌もきちんと保湿されていてツヤがあれば健康的で美しいし、これまでは紫外線によってシミができるのがとても不安でしたが、さほど気にならなくなりました。ツヤさえあれば! と信じて(笑)。 とはいえ、できるケアはもちろん積極的にしています。よりからだの内側からのケアに意識がいくようになったし、これまで以上に紫外線を浴びる分、抗酸化作用の高い野菜を中心とした食事にしたり、足りない分はサプリメントでも補うように。

最近飲んでいる抗酸化サプリメントたち。左から:100%モロヘイヤのあおつぶ、“アルカライズ”を提唱しているWell&B、東京のクリニックから送ってもらっている高濃度ビタミンC(全て本人私物)

もともとオーガニック&ナチュラルコスメラバーでしたが、日々植物に触れているせいもあって、よりその嗜好が強くなりました。どんどん使うアイテムも減って、より原点回帰した美容法というのでしょうか、最先端のテクノロジーを! というよりは、上質なもの、必要なものだけを丁寧に使っています。なかでも私の肌にはオイルが合っているようで、オイルはシーズン問わずマスト。健康的でハリのある肌になるし、女性に大事なツヤも出ます。

左から:リッチな使用感のF organics リッチバランシングオイル、浸透力抜群でハリ感がアップするCelvoke コンセントレートオイル、イランイランの香りがお気に入りのendear バランシングオイル。その日の気分で使い分けています(全て田上さん私物)

あとはやっぱり基本中の基本、よく食べてよく動いてよく寝る! これに尽きます。私の場合は畑仕事でよく動くようになり、今までの仕事だと「頭が疲れる」ことが多かったのですが、それが今では「からだが疲れる」感覚になり、それはそれで違った大変さもあるのですが、おかげで夜は秒で眠れるようになりました(笑)。 ちなみに、1年前とても辛かった山登りも、今年はヒョイっと登れてしまうくらい体力がついたんです! 特にジムに通ったりはしていないけれど、畑仕事ってやっぱり鍛えられるんですね。この歳になると、何もしないままだとからだは衰えてしまうけど、きちんと使っていけば変化してくれるんだな〜と嬉しくなったエピソードです。

ニセコにある“蝦夷富士”と呼ばれる羊蹄山。去年はキツくてもう絶対に登りたくないという一心だったけれど……。今年はほとんど息も上がらず登り切れました。

一番リラックスできる大切な時間は、以前と変わらずバスタイム。最近は、自分で育てたハーブとバスソルトを一緒にバスタブに入れるのにハマっています。上質な睡眠タイムへ。寝る前にPCや携帯電話を見ることもほとんどなくなりました。見る前に眠たくなってしまうというのも事実ですが(笑)。

育てたホーリーバジルとバスソルトを合わせて

シンプル思考になる一方で、もちろん適度にお洒落も楽しまなきゃ! と思う日々ではあります。ナチュラルなときとキメるとき、両方をサラッとできる人ってやっぱり格好いいですよね。いつもしない分、たまにするとその魅力もより感じるし、人に見られるためじゃなくて、自分のためにする感覚で。シンプルにさりげなく、自分のスタイルがある人を目指したいですね!

メイクはフルでしない抜け感メイクを。ジュエリーもカジュアルな格好にさらっとつけて。写真はディレクションしているENEYの新作

Profile
たがみ ようこ/PR会社でオーガニックコスメなどを中心としたPRを経験後、スキンケアブランド「F organics(エッフェ オーガニック)」、人気コスメブランド「Celvoke(セルヴォーク)」を立ち上げ、ディレクターに。現在はフリーランスディレクターとして、ジュエリーブランド「ENEY(エネイ)」などを手掛けると共に、パートナーの営むワイナリーでワイン造りに奮闘中。

ENEY

text:YOKO TAGAMI

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