フリーアナウンサー 小山瑶の
海外生活 in Germany
Epi.9 「街を歩く デュッセルドルフ編」
ドイツ・フランクフルト在住でフリーアナウンサーの小山瑶さんが、現地で暮らすからこそ得られるディープで旬な情報を教えてくれる連載。アナウンサーそしてジャーナリストとしての視点を交え、ドイツの情報をいろんな角度から伝えて頂きます。第9回目は、私の住むヘッセン州を飛び出してドイツ中西部へ! 国内旅行の記録をお伝えします。
ドイツといったら自動車!
車社会の実態とは?
世界の自動車業界を常にリードする自動車大国、ドイツ。メルセデスベンツ、BMW、Audi、ポルシェ、フォルクスワーゲンなど名だたるメーカーの自動車がドイツ国内で生産されています。車好きの人にはたまらない国ですよね。街中の至るところでかっこいい車が走っていていつもワクワクさせられます。
そして車好きなら誰もが一度は運転してみたいと思う、制限速度なしの高速道路「アウトバーン」。なんとタクシーも150㎞出して走るのが当たり前です。初めは怖かったですが、今では慣れっこです。
アウトバーンはドイツ・オーストリア・スイスでの高速道路を指し、区域によっては速度をいくら出しても大丈夫な速度無制限道路が存在します。日本のように高速料金などはなくなんと無料! さらに面白いのが、高速走行に適したような構造になっているため、勾配は4%以下に抑えられているそうです。さらに建設時に航空機の発着を想定されたこともあり、舗装の厚みがアメリカの2倍になっているんだとか。
LITTLE JAPAN?
ヨーロッパ最大の日本人街
「LITTLE JAPAN」がなんとドイツ国内にもあります! それが今回ご紹介するデュッセルドルフ。ドイツなのに日本にいるような、不思議な感覚になる場所です。実際にデュッセルドルフでは1万人近くの日本人が暮らしているんです(令和元年現在)。ドイツの産業地域、ルール工業地域が北側にあることや欧州諸国へのアクセスの良さなど経済拠点としてベストな位置だったため、戦後から次第に日本の企業が拠点を置くようになったそうです。
今回はそんな住みやすい町とも知られ、美味しい日本食を楽しめるヨーロッパ随一の日本街のあるデュッセルドルフを紹介していきたいと思います。
恋しい日本食。
そんな時はデュッセルへ
ドイツ在住の日本人はもちろん、スイスやベルギーといった近隣国に暮らす日本人までも、日本の味を求めてデュッセルドルフにやってきます。特に日本食レストランや日本スーパーなどが軒を連ねるイマーマン通りは夢のような場所でした。フランクフルトにもアジアスーパーはありますが、日本に特化したスーパーはなかなかないので、とにかくあれもこれも、こんなのあったな〜! と振り返りながらの買い物がとても楽しかったです。
ただ、とにかく高い! 物価の上昇に円安のダブルパンチで、すごい値段で様々な商品が販売されていました。
日本食レストランのほかに日本のベーカリーも見つけました! Bakery TAKAは30年以上も続く老舗の日本パン屋さん。ドイツは黒いパン(ライ麦)や酸味のある硬めのパンが主流なので、日本のあのフワフワした白くて柔らかいパンが恋しくなります。食パンにメロンパン、焼きそばパン、あんぱんなど、お店の奥にある工房で作られ販売されています。
日本ではパンひとつひとつ袋に入って販売されていることが多いですが、ドイツでは裸の状態でショーケースで販売されているのが一般的なので、こちらのお店に入った時は日本に戻ったような感覚になりました。パン以外にも和菓子も販売されているそうですよ。ぜひチェックを!
今回はたっぷりデュッセルドルフの魅力をお届けしました。いかがでしたか? 次回は国内旅行の続き、ケルン編をお届け予定。世界中で知られるケルン大聖堂のほか、甘いもの大好きな人は必見! 夢のような工場の内部をお届けします♡ 肌で感じたことや日本の文化との違いなど、新たな発見を皆さんにシェアできたらと思います。お楽しみに! そして素敵な1日を。
danke!
text : HARUKA KOYAMA