真面目さと協調性。【NBAダンサー】寺田智美さんに聞く、アメリカで見つけた「日本人の強み」とは
異国の地で見つけた「日本人としての強み」
智美さんが現役時代に大切にしてきたことを尋ねると、迷いなく2つの言葉が出てきました。一つ目が、「日本人としての誇り」。海外で暮らして初めて、日本人の真面目さや協調性がどれだけ強みであるかを実感したそうです。自分では普通のことでも、“あなたは本当に真面目ね”とまわりから驚かれる。自分の主張や気持ちをはっきりと表現するアメリカ人に対し、日本人ならではの、相手の気持ちを思いやったり、尊重しながら物事を進める姿勢が、チームの信頼を得るうえで大きな力になったといいます。
もう一つ大切にしていたのが「感謝」。海外での女性のひとり生活、日常生活の些細なことも文化や言葉の壁があると、その一つひとつが何倍にも大変になります。思い通りにいかず挫けそうになったときは、応援してアメリカに送り出してくれた家族や友人の顔を思い浮かべ、その人たちへの感謝を胸に、”頑張る姿を見せることが恩返し”と、毎日を全力で過ごしたようです。

キャプテンを務めていたキャブズ時代、和気あいあいのチームの中心に智美さんがいます。アメリカ人の個性を尊重する文化と、日本人の協調性をうまく調和できるよう意識していたと話してくれました。
text:WAKANA SHIBUSA










