フリーランスディレクター田上陽子の北海道移住ライフ
vol.12「激動の1年！ 新たな1歩を踏み出します」

元セルヴォークのディレクターとして、オトナミューズ誌面をはじめ、数多くのメディアにも出演し活躍していた、フリーランスディレクターの田上陽子さん。ワイナリーを営むパートナーとの結婚を機に、今年から本格的に北海道へ移住した田上さんの北海道ライフをお届けする本連載。連載を開始して早1年、12回目は、新年を迎えた田上さんの身のまわりの変化についてお話いただきました。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。みなさま年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか？ 私は半年ぶりに東京に帰り、久しぶりに実家にも帰省でき、会いたい友だちにも会えました。東京生活懐かしい〜っ、という感じであっという間の年末でした。 そして新年は、ついに完成した新居にお引っ越し！ の予定だったのですが、この時季はしばらく雪が積もっていて荷物の搬入が大変なため、春になってから引っ越すことに。今住んでいる家の真裏に新居を建てたのですが、今はモデルルームのようにキレイな空間を保っています（笑）。余計なものを持ち込みたくないので、今のうちに少しずつ断捨離は進めています。

そして、こんなにも雪が積もっているので、人生初、かまくら作りにも挑戦！ まだ途中ですが、結構いい感じに仕上がってきています。なんとこのかまくら、冬の間中はずっと解けずに保っていられるそう。大人の隠れ家的な感じでしょうか。この中でお汁粉を食べたり、音楽をかけて団欒したりするのが今からの楽しみです。

気付けば今回で12回目の連載ということで、北海道に移住してから丸1年が経とうとしています。vol.1の記事を振り返ってみると……、世の中が「風の時代」に入ると騒がれている最中、フリーランスに転身。生活のリズムを見直した延長で、見知らぬ地でリセットし、オーガニックな自分の生き方を目指してステップアップしていきたい、と綴っていました。 オーガニックな自分の生き方とは？ 正直、まだまだ模索中ではあります。この1年間、それまでとの生活とのギャップに葛藤を感じることもたくさんありました。ただ確実に、今までとは違う価値観に触れることで、自分自身が成長しているなと思います。そして、自然に囲まれた山の中での生活になり、自分で野菜やハーブを育てて、これまでないがしろになっていた料理にも精を出すようになり、人間らしい生活にシフトしているのは事実。あとは目に見えない部分で、いかにこれまでの自分に縛られずに、自分の求める生き方を選んでいけるか。 結婚して家を建てて、仕事もガラッと変わり、とにかく激動な1年でしたが、実は今、お腹に妊娠8カ月目の赤ちゃんがいます。畑仕事でからだがたくましくなったおかげか？ 気が付いたら妊娠が発覚。今年、42歳を迎えますが、まさに私の人生ではこのタイミングがベストだったのかも。こうして授かることができたことにとにかく感謝です。これまで自分が中心、仕事が中心だった生活から、本当の意味で180度人生が変わりそうで、今から緊張していますが……。とっても楽しみです！

とにかく今は、無事に元気な赤ちゃんを産めるように心身共に整えている最中。今後は赤ちゃんのケアはもちろん、そのためにも自分自身のケアにもちゃんと目を向けていきたいなと思っています。その流れもあって、私の敬愛する植物療法士の森田敦子さん主宰のスクールで、改めて「Phytotherapy（植物療法）」の勉強も始めました。昨年、実際に植物を育ててみて、とくにハーブの生命力ってすごいなぁと実感。これまでも自身のケアにPhytotherapyをいろいろと取り入れてはきましたが、せっかくこの環境にいるし、基礎から学び直したいなと。分かっているようで分かっていないことがたくさんありそうな予感。いくつになっても学びって大切ですね。

今年は赤ちゃんの眠るベビーカーを側に置きながら、畑仕事をするのかな〜なんて妄想もしながら。心身共に健やかな生活が送れますように。皆さまも、実りあるよい年にして下さい。そして出産を控えていることもあり、一旦連載はお休みさせて頂くことになりました。これまで読んでいただいた方々、私の日常の話にお付き合い下さりありがとうございました！ また元気に再開できることを願っております。