世界に羽ばたく美濃焼〈リンカ〉を求めて。梨花とリンカが出会う旅【後編】
とある休日、梨花さんと電車に揺られて向かった先は、100年以上の歴史を持つ製陶所「カネコ小兵」。そこで生産されている美濃焼〈リンカ〉が今注目を集めているという話を聞きつけ、うつわ好きな梨花さんと岐阜県土岐市を旅してきました。
変化を恐れず、時代やニーズに沿った
もの作りが世界中から注目を集める
「そもそも〈リンカ〉は、美濃焼でポピュラーとされている〈輪花〉という形をベースに、カネコ小兵がオリジナルで開発したものです。もし漢字のままだったら、梨花さんにはお会いできていなかったかもしれませんね(笑)」そう笑って話してくださったのは、3代目の伊藤克紀さん。おおらかでチャーミングなキャラクターで地域の方からの信頼も厚く、カネコ小兵が永年続いている理由が、確かなプロダクト生産はもちろん、その人柄もあってのことだと実感させられた。だけれど、100年続く歴史の中には困難もあったそう
「徳利で生産1位になったのち、やってきたバブル崩壊。その影響で消費される酒量が減ったため、徳利の生産ももちろん少なくなりました。そんななかで新しいプロダクトとして開発したのが、梨花さんも気に入ってくださった〈リンカ〉や〈ぎやまん陶〉です。これらが人気を呼び、会社を立て直すことができました」
変化を恐れない、時代に沿ったもの作りの姿勢は世界の目に留まり、デザイナー セバスチャン・コンラン氏とのコラボレーションシリーズが発売され、さらにディオールのパリ本店やニューヨークの銘店の内装デザインを出がけるデザインユニット「ローマン&ウィリアムス」がオープンさせた「ローマン&ウィリアムス ギルド」で取扱われるなど、日本はもちろん、今や世界中から注目を集める存在となっています。
カネコ小兵と梨花を結び付けた
世界で愛される〈リンカ〉
RINKA
今や世界中から愛されているカネコ小兵の代表作であり、最も人気のある〈リンカ〉。同シリーズには、フラット面が大きくなった〈リンカココ〉や縁に金の装飾を施した〈リンカ金環黒練〉などもあり、好評を博している。全て食洗器・電子レンジも対応可と、使いやすさと汎用性の高さ、食卓を華やかに彩るデザインは、何枚も集めたくなること間違いなし!
GIYAMAN
日本の伝統的な菊を象った〈ぎやまん陶〉。漆を幾重にも重ねたような色合いとガラスのような透明感は、試行錯誤し完成したもの。今では欧州の一流レストランでも使用されるなど、世界でも注目を集めているシリーズ。
COLLABORATION
セバスチャン・コンラン氏とのコラボレーションシリーズ〈ギフ コレクション〉。和紙から着想を得たというモダンなシェイプは、まるで彫刻のよう。外側はマットに、内側は汚れが付きにくい釉薬を施すなど、使いやすさも◎。
OTHER SERIES
その他にも見逃せないシリーズがたくさん。カネコ小兵が創業から作り続ける徳利はもちろん、いぶし銀を思わせる食器、料理が楽しくなるようなキッチングッズ、なんとカロリーが測れるお茶碗など、幅広くラインナップ!
PRESENT!SELECTED BY RINKA【2名様にプレゼント!】
今回梨花さんがカネコ小兵に訪問した際、ギャラリーでお気に入りだと話していたお皿2セットを、2名様にプレゼント! 応募方法は、インスタグラムに投稿される「梨花とリンカが出会う旅」の写真に♡を押し、オトナミューズとカネコ小兵の公式インスタグラムを共にフォローするだけ。ぜひ奮ってご応募ください。
B岐阜県土岐市下石町292-1
☎0572-57-8168
photograph: HISASHI OGAWA hair&make-up : MIKAKO KIKUCHI[TRON] coordination: YUJI TAGUCHI
otona MUSE 2023年4月号より