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フリーアナウンサー小山瑶の海外生活 in Germany Epi.20「今の季節ならでは、日光を楽しむドイツ人の休日」

フリーアナウンサー 小山瑶の海外生活 in Germany Epi.20「この時期ならではのドイツの楽しみ方」

ドイツ・フランクフルト在住でフリーアナウンサーの小山瑶さんが、現地で暮らすからこそ得られるディープで旬な情報を教えてくれる連載。ドイツで2回目の春を迎えるとあって、これまでよりも「ドイツに住んでいるからこそ! フランクフルトにいるからこそ!」な情報を伝えてくれます。今回は、暖かくなり日も伸びてきたこの時期だからこその、ドイツでの休日の過ごし方をご紹介します。

 

前回のドイツ通信Epi.19は「街を歩く ミュンヘン編」

ドイツ流の休日は、日光を求める!?

ドイツは日の出が6時過ぎ、日の入りが21時前と、だんだん日光の出ている時間が長くなってきました。日を浴びようと、外のテラスで昼食を取る人や散歩をする人の姿が増えてきた気がします。サングラスの奥からは「日光だ! 嬉しい! 浴びよう!」と思っているであろう、嬉しそうな表情が心なしか感じられてちょっぴり面白いです。曇り空が続く冬に比べてニコニコしている人が多いように感じ、ドイツ人にとって日光を浴びることがこんなに大切なことなのかと、強く感じるようになりました。とくに天候に恵まれた休日にいたっては、とにかく外で過ごそうとするドイツ人の習性を感じることができます。

そんな天気のいい休日の過ごし方は、もっぱら公園で散歩とピクニック。これが幸せな時間だったりするようです。私の住むフランクフルトには大きな公園がたくさんあります。なかでもグリューネブルク公園はおすすめです。名門ゲーテ大学に隣接する公園は東京ドーム6個分もの広大な敷地を有していて、春になると満開の桜やチューリップ、タンポポなどさまざまな種類の植物が私たちを出迎えてくれます。

ゲーテ大学に隣接する公園

公園には遊具もたくさんあり、子ども連れに大人気。なかにはカフェなどもあり、思い思いの時間を過ごせます。

ドイツ人はとにかく散歩好きと言いますが、とくにあてもなく、ただぶらぶら歩き続ける人が本当にたくさんいるそうです。お茶の合間でも「ちょっと散歩する?」という会話が出てくるほど。散歩をすることでストレスを溜め込まないようにしてるという方も多いようで、素敵な習慣で見習いたいなと思いました。

パルメンガルテン植物園に行ってみた!

家から徒歩5分のところにある広大な植物園「Palmengarten(パルメンガルテン)」。“植物・生活・文化”をモットーにしているこの施設は、2021年、創業150周年を迎えました。20ヘクタールの敷地には1万5000近くの植物が育てられています。ここでは巨大サボテンやマングローブ、カカオ、熱帯地域でしかみられない貴重な花々などが見られます。また、植物園としてだけではなく、最近ではジャズミュージックやエレクトリック、写真展などアーティストと一緒にイベントを開催するなど、利用の幅が広がり続けています。

ドイツにあるバルメンガルテン植物園

温室が施設内に14棟もあり、熱帯やモンスーン、高温多湿など、季節や地域によって異なる植物園が施設内で再現されています。

植物園のなかでは蜂も育てられているよう

蜂を自然飼育していて、蜂の巣がたくさんありました。この開放感も海外らしい……!

井の頭公園のような池はドイツにも

ここは井の頭公園か! と錯覚してしまうような池も発見。ボートは大人気! 家族連れで利用している姿が多くみられました。都会と自然が入り混ざっている感じがなんとも素敵ですね。

Palmengarten

昆虫館まで? 日本とは異なる展示方法

パルメンガルテンで1番の人気を誇ると言っても過言ではないのが、150周年記念事業として一昨年から始まった「Flower and butterfly house」。その名の通り、世界各国の花と蝶を楽しむことができる展示です。24度、湿度80%に保たれた専用温室の中には、なんと30種類以上の蝶が放し飼いされているんです。放し飼いは日本ではあまり考えられない展示方法ですよね。そもそも展示というのか、という感じですが……。施設内に入ると蝶が飛び回っていて、終始上を見上げながら蝶を鑑賞するという斬新なスタイルでした。

モロハチョウ

メキシコやベネズエラなどに生息するモロハチョウ。昆虫大好きな夫は終始クギづけでした。

蝶が帽子に止まって注目を集めるlucky man

頭の上に蝶が止まる男性。「You are a lucky men!」なんてみんなから言われながら楽しく鑑賞していました。

貴重な蝶を目の前に興奮冷めやらぬ親子

こんなに近くで貴重な蝶を見ることはできない、と大興奮の親子の様子。

美しい花と共に写る小山瑶さん

美しいお花も蝶も、一度に二度楽しめる展示。花粉もすごいので、花粉症の方は要注意です。花は施設内で育てられているそう。

Palmengarten Instagram

毎日9時から17時まで開園しており、入場料は大人は€7、子供は€2とリーズナブル。シーズンチケットも販売されています。

これからの時期は、薔薇が楽しめるそうです。パルメンガルテンのバラ園は国内でも有数のスポット。1万以上のバラが6月から咲き誇ります。イベントプログラムも豊富なようで、ガイドツアーのほか、絵画を描くワークショップ、ライブミュージックなど目白押しです。ローズフェスティバル、今年は必ず伺いたいと思います。

Danke!

小山瑶

Profile
小山瑶(こやまはるか)/山形県のテレビ局で4年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からフリーアナウンサーに転身。(ニチエンプロダクション所属)ドイツ・フランクフルトで勤務する夫に帯同。暮らしぶりをSNSで綴っている。

text : HARUKA KOYAMA

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