Velnica.小林加奈がナビ!
ウェルネスリゾート ホテル クアビオ
2泊3日のデトックスの旅
Velnica.デザイナーの小林加奈さんが、未来に繋ぎたい日本のクリエイティブ=“ONE&ONLYなヒト・コト・モノ”に注目し、今活躍するクリエイターやスポットを紹介。今回は草津の〈Hotel Kurbio〉を取材しました。
ウェルネスリゾートで心も体もリセット。
コロナ太り、解消なるか!?
長引く自粛期間を経て、体重が最高記録をたたき出した。夫がリモートで家にいる時間が増えて、やたら手の込んだ料理に目覚めたためだ(言い訳)。ちなみに体重は10年前の妊娠6カ月のときとほぼ同じ(泣)。そうなってくるとフットワークは鈍いわ、新しい洋服も心躍らないわ! で、身も心もヘルシーな状態とは言えず……。そして迎えた10月。遂に緊急事態宣言が解除となり、真っ先に駆け付けたのはファスティングで有名な、草津にあるウェルネスリゾート「クアビオ」。
一緒に来たスタイリストの斉藤くみちゃんと2泊3日の断食断酒! の固い決心のもと、いざチェックインすると、空腹に苦しむ想像とは裏腹に、部屋でくつろぎながら読書したり映画を観たり、草津の名湯に何度も入ったりと、静寂な自然環境の中で好きな時間を過ごしていい!という贅沢さでむしろ満たされていくのを実感。
「標高1200メートルの澄んだ空気の中、〈転地効果〉といって、日常生活から離れていつもと違う環境に身を置くことで、五感が刺激されて、呼吸や消化などを司る自律神経が整い、心身共に元気になる方が多いんです」(クアビオ広報:増田さん)
メニューは最後の日の捕食以外は、有機人参ジュース2杯+三年番茶+梅干し。夕食はさらに具なしのお味噌汁付き。夜はタンブラーに黒糖入りのショウガ葛湯を用意してくれて、これをベランダで広大な自然を見ながら胃に染み渡らせるだけで不思議と食べたい欲求にはかられず。もしも……のときのために隠し持ってきたサラダチキンも3日間を通して手を出すことはなく、ほっ!
宿泊中は、朝から森をウォーキング→予約しておいたパーソナルトレーニング→温泉→読書・映画→エステ→温泉と、やりたいことが盛りだくさんでしっかりとリゾート気分も満喫できます。最終日には確実に消化機能が休まって、体内の老廃物や有害物質が排出されてからだが楽になっていく喜びを噛みしめるように。
さて、結果は? というと、マイナス3キロ。一番大きな功績は、胃腸の負担が減ったことで確実に思考がクリアになったこと。さらに本当に食べたいのか?という意識が加わって、帰ってきてから1週間でさらにマイナス1キロ。となかなか順調でございます。自然の色が変わる季節ごとに、定期的に通いたい場所となりました。
Velnica.デザイナー小林加奈
1975年生まれ。てんびん座。B型Rh-。著書『リトル アトリエ ヴェルニカ』が発売中。
text:Kana Kobayashi(Velnica.)