東京を離れて暮らす、という選択。アーティスト・三浦大地が愛犬と過ごす大阪の自宅を拝見!
「愛犬が快適に暮らせる空間を」アーティスト・三浦大地のベージュを基調とした温かみのある家 in大阪【前編】
リモートワークの普及で働き方や働く場所がフレキシブルになった昨今、東京を離れて地方に移住する人も。それぞれの土地で新たな生活をしている人たちの暮らしについて取材しました。一人目は、約二年前から大阪で暮らしているアーティスト・三浦大地さん。
Living
愛犬が快適に暮らせる
フラットで温かみのある家
生まれも育ちも東京という三浦さん。東京を離れ現在の大阪のマンションに暮らすようになったのは約2年前。
「東京に住んでるときも多いときは年1回ぐらいのペースで引っ越しをしていました。そのときの環境や流れを変えたいなと思うとパッとすぐ動いちゃう。少し東京から出たいなという気持ちがあったりとか理由はいろいろでしたが、愛犬ダンロのことが大きいかも。一見元気に見えるんですが、実はダンロは突発性の病気で両目が見えなくなってしまったんです。以前住んでいた東京の一軒家は段差も多かったので、ダンロが少しでも過ごしやすいように、壁が少なくてフラットなところに住めたらなと。大阪を選んだのは、ダンロを自然療法で治療してくれる病院が近くにあったこと、大好きな京都が近いこと、本州の真ん中にあるので日本全国どこに行くにも便利だなと思ったことなど、本当にたまたま。どこかいいところがないかなと北海道から沖縄まで探して、ここが見つかったという感じです」と優しくダンロくんをなでながら話す三浦さん。
Entrance
南の窓から優しい光が降り注ぐお宅は確かに全てフラット。バスルームとトイレ以外ドアもなく、寝室も開け放たれているため1LDKの間取りも広々としたワンルームのよう。
「オールベージュカラーでナチュラルな空間にしたかったので、オーナーさんに相談して、大理石調のタイルだった床を明るいフローリングに貼り変え、壁も白く塗り直したんです。インテリアは新品もあればヴィンテージもあるし、リビングの棚なんかは自分でDIYしたり。ダイニングテーブルや姿見、ソファは気に入ったものが見つからなかったので自分でデザインしてオーダーしました。ただ、アートや装飾品を置いちゃうとそれに固執して自分のクリエイティブが留まっちゃう気がするので、置かないようにしてるんです。あと、昔はすっごいテレビっ子だったのに今はテレビも置いていません。だから休みの日はダンロと遊んだり、プロジェクターで映画を観たりしてのんびり過ごすことが多いかな」
Bedroom
Bathroom
次回は自宅近くに構えるアトリエもご紹介します。お楽しみに!
photograph:HISASHI OGAWA / illustration:MIO YOSHIDA
otona MUSE 2023年8月号より