まるでリゾートホテル! 軽井沢の高台に移住したBYOKAデザイナー・松田陽子の一軒家を拝見
リモートワークの普及で働き方や働く場所がフレキシブルになった昨今、東京を離れて地方に移住する人も。それぞれの土地で新たな生活をしている人たちの暮らしについて取材しました。三人目は解放感あふれる軽井沢の高台に移住した、BYOKAデザイナー・松田陽子さん。
Living
シームレスでボーダレス
自然に溶け込むモダンルーム
ミニマルなデザインで人気のジュエリーブランド「ビョーカ」をご夫婦で営む松田さん。住居兼事務所としていた世田谷の戸建てが手狭になっきたのをきっかけに、引っ越すことに。当初は都内や湘南エリアで物件を探していたそうだが、なかなか見つからず検索エリアを拡大。「どうせなら軽井沢とかも探しちゃう?」という軽いノリで探し始めたところ、今の土地を見つけて家を建てることに。
「東京までアクセスがよいというのはもちろん、全国でもトップクラスの晴天率を誇る佐久市の近くで、軽井沢の中心地とは違いカラッとした気候もポイントに。近くに大きなスーパーや便のよい道路もあり、ゆくゆくはショップをオープンするのに格好の場所かもしれないと、移住を決めました」
そう言われるとなるほど、軽井沢=森林の中というイメージとはまた違った、開放感溢れる高台に建っている。そんな高台に建つお宅は、大きな窓から日がさんさんと降り注ぐ、まるでリゾートホテルのような設え。
「トリプルガラスの窓の高さに合わせた天井はやや低めですが、それでもシームレスでボーダレスな造りは、開放感があり気に入っています。床は滑らかなモルタル、壁も白に近いライトグレーでスッキリまとめ、ブランドのルック撮影でスタジオとしても使えたらいいなと思いデザイン。また、和モダンな雰囲気にしたかったので、明るい木材ベースのキッチンや羽板を使った棚などを備えました。1階は玄関からリビング、ベッドルーム、バスルームまで全てフラットなので、ロボット掃除機で家中掃除しやすく助かっています」
Dining
Bedroom
Bathroom
Kitchen
元々同じ高校の同級生で、共に建築を勉強していた松田さんご夫婦。デザインは松田さん、それ以外の機能面やシステム面などを全て夫である三田さんが担うという、仕事同様、羨ましい程好バランスなお二人。
「引っ越してきてからというもの、いいこと尽くしです。空気は美味しいし、静かだし、広々暮らせて、ストレスフリー。ここに住み始めてちょうど1年、庭にサウナや究極の離れといわれるガーデンアネックスを作ったりしたいし、夢は広がるばかり。この号(小誌9月号)が発売されるころには、自宅の一角にあるギャラリースペースで毎週日曜のみのショップをオープン予定。軽井沢までドライブがてら、ぜひみなさんに遊びに来てほしいですね」
次回ラストは、フリーランスディレクター・瀬尾江里奈さんの軽井沢の自宅をご紹介します。お楽しみに!
photograph:TAIJUN HIRAMOTO / illustration:MIO YOSHIDA
otona MUSE 2023年8月号より