木津明子の子ども食堂日記vol.21「育児に関わる人たちの羽を休めてもらう場所にしたい」
木津明子の子ども食堂日記vo.21
あらためて、主催者である木津明子の簡単な自己紹介を……
子ども食堂日記も21回目! ですがはじめまして、の方もいるかと思うので、改めて自己紹介をします。スタイリストとして働きながら子ども食堂を運営する木津明子(きづあきこ)です。私は【こども食堂レインボー】がある横浜市磯子区の洋光台駅という町で育ちました。スタイリストのアシスタントを始めたころも、1時間ほどかけこの街から都内へ通っていました。アシスタントの途中から都内へ引っ越し8年ほど東京住まいでしたが、長女(現在中1)を出産後に地元である洋光台へ再び戻ってきました。そしてこの街に恩返しをしたいという気持ちで、2年前に子ども食堂を開いたというワケです。
実は私自身が自由なマイルールを持った
クセ強な子どもでした(笑)
食堂を始めてからたくさんの子どもたちと出会ううちに、それぞれの個性や特徴を(時には強めのクセも)「可愛いな〜」と感じるようになりました。子どもたちを見て思い出したんです。そういえば私も、自由なマイルールを持つクセ強な小学生だったことを。
たとえば、おばけが怖い時代は【家に入る時は必ず後を振り返って「ついてくるな!」と言う】ルール、【壁に顔をつけて歩く】ルール時代は壁に顔をすりつけながら移動していた時期もありました。←これはさすがに自宅内限定でしたが。【ジャッキー・チェーンが大好きだったのでカンフースーツしか着ない】は外でも(笑)。
そして、やっぱり血は争えないようで……。最近我が家の息子は【脱衣所やキッチンのクッションフロアの上は歩かない】がマイルールのようです。でもこれって何年も続くことではなく、ある時急に「やーめたっ!」と何事もなかったようにそのルールから解放されるのです。数カ月続けていた謎の行動は今でも「あのときの自分っておもしろかったな」といい思い出になっています。そして、今の息子のルールは一体いつまで続くのか……(笑)。子どもって不思議な生き物です。大人の想像をはるかに超えたルールを作って遊びにして、どんなことでも楽しんじゃうんですよね。
子ども食堂も2年目突入!
他愛もない会話ができる仲間が増えてきた
スタッフの啓子とお客さんのチユちゃんが、一緒に大量のハンバーグを焼いているときのこと。チユちゃんが「こうやってみんなで会ってお料理したりしながら、話せるって楽しいよね」と言ってくれました。またある日は、小学生のころから来てくれている中1の女子が「部活から帰ったら家にだれもいなくて、カギもない! どうしよう!」とあわてて登場。「とりあえずレインボーで食事して、家族が帰って来る時間まで待ってる〜」と。緊急時にこの場所が頭をよぎってくれたんだと思うと、ちょっと嬉しくなったり。
手さぐりで始めた【こども食堂レインボー】もあっという間に2年目。年齢や性別、職業関係なく食堂で知り合って一緒にごはんを食べて、遊んだり話ができる「安心できる場所」になっていて、レインボーを立ち上げてよかったなと毎回実感を深めています。毎回支援&応援をしてくれている皆さん、スタッフたち、そして来てくれる子どもたちの力があってこそ。ありがとうございます。
新しい気持ちで育児に向き合える場所になれたら
楽しいこともハプニングも毎回さまざまなことが起きて、一つ一つのできごとに向き合いスタッフと話し合って修正してを、繰り返しながら運営している【こども食堂レインボー】。子どもたちにお腹いっぱいごはんを食べてもらうことが一番の目的ですが、育児に関わる全ての人たちの羽を休めてもらい、また新たな気持ちで育児に向き合える場所になることも大切な役割だと思っています。
text:AKIKO KIZU