「摩天楼」発祥の地? 夜景も高層ビルも魅力あふれるアメリカ・シカゴの今を現地レポート!
【フリーアナウンサー 渋佐和佳奈のCHICAGOライフVol.1】シカゴってどんなところ? 在住者が語る魅力
「シカゴ」という名前はよく聞くけれど、実際どんな街かと聞かれるとニューヨークやロサンゼルスに比べるとパッと答えられない方って、多いのではないでしょうか。そこでオトナミューズウェブではシカゴに住み始めて1年が経つ、フリーアナウンサーの渋佐和佳奈さんだからこそ伝えられる、知られざる魅力や旬なトピックスをお届けする新連載がスタート! 第1回は、実際に住んでみて分かった「魅力たっぷりなシカゴの街並み」についてお届けします。
まるで「建築博物館」! 見渡す限りユニークな高層ビル群が建ち並ぶ、アメリカ第三の都市・シカゴ
日本人からすると、アメリカの旅行先としてはなかなか候補に挙がりづらいシカゴ。私もシカゴに来るまでは、「一体どんな街だろう?」と想像もつきませんでした。一方で、アメリカ人にとっては国内旅行先として大人気の都市で、実は底なしの魅力がある街なのです。
そんなシカゴに私が初めて来て驚いたのが、なんといっても中心地にそびえ立つ高層ビル群。そのユニークなデザインは他の大都市に劣らず目新しいものばかりで、住み始めて1年が経つ今でも歩くだけでワクワクし、綺麗に晴れた日はつい、写真を撮らずにはいられなくなります(諸説ありますが、シカゴは「摩天楼」発祥の地でもあるとも言われているほど!)。
しかもそんな大都会でありながら、アメリカ五大湖のひとつ「ミシガン湖」に広く接していて、街の中心部にはシカゴ川が流れているため、都会と自然が絶妙に融合しているところがまた素敵なんです。日本からシカゴに遊びに来てくれた友人たちも「シカゴ最高だね! 来られてよかった!」と口を揃えて言ってくれます。ちなみに、シカゴは1年の半分が冬と言っても過言ではないほど寒さが厳しい時期が長く続くので、太陽が降り注ぎ街全体が明るく輝く今は、最高の季節! 心なしか街を歩く人たちの表情も明るく、野外イベントも頻繁に行われ、夏を全身で楽しんでいるように思います。
さて、タイトルにも記しましたが、一体なぜシカゴは「建築博物館」と言われるまでになったのでしょうか。時代を遡ること、およそ150年。1871年に3日間も続いた“シカゴ大火”がことの始まりだったと言われています。1万8000もの住宅が焼け、街が焼け野原になったあと、ルイス・サリヴァンやダンクマール・アドラーなど有名建築家がこぞってシカゴを訪れ、建築ラッシュが起きました。市が木造建築を禁止したことから、鉄骨の高層建築が続々と建設されたのです。現存する世界最古の鉄骨製高層ビル「Rookery Building(ルッカリービルディング)」もそのひとつ。ロビー部分はシカゴ建築を語るのに欠かせない近代建築三大巨匠のフランク・ロイド・ライトが手がけ、窓や天井ガラスから降り注ぐ自然光に照らされたデザインは、うっとりするほど美しいです。
その後、世界恐慌や第二次世界大戦下で建築は一時停滞しましたが、戦後は近代建築へと移行し、1960年代には鉄とガラスによる高層ビルの建築ラッシュで、シカゴの街は今の姿へと変貌していきました。
そのなかでもシカゴで1番高い高層建築は、1974年に竣工された「Willis Tower(ウィリスタワー)」。高さ443m、誕生以来24年間は世界一の高さを誇るビルでした。上部には展望台があり、観光客に人気のスポットとなっています。
おまけに……。昼間のシカゴもとても魅力的ですが、私のオススメは煌めく摩天楼のナイトビュー。これがまた昼間とは全く違う表情を見せてくれて美しいのです! 最後に絶景をみられる夜景スポットをいくつか紹介します。
WEBコラム第1回の今回は、ユニークなシカゴの街並みについてご紹介しました。シカゴに住んで1年、どんどんこの街に魅了されています。その知られざる魅力を在住者の私目線で、今後たくさんお届けしたいと思います! 海外旅行を再開し始めた方も増えてきた今、「シカゴも楽しそうな場所だな」と思っていただけるようなコラムにしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
text : WAKANA SHIBUSA