ミューズ界隈のスタイリストに聞いた
「ずっとずっと好きなもの」
「ファッションアイテムに限らず、ずーっと好きなものを教えてください」。オトナミューズ周辺の素敵な女性たちにそう問いかけたら、とっても個性豊かな答えが返ってきました。ずっと好きなものって、その人を映す鏡なのかもしれません。今日は日々アンテナを張り、その確かな目利き力とセンスでミューズを支えてくれているスタイリスト陣の“ずっと好き”を教えてもらいました♡
金子 綾さん
「ビルケンシュトックのアリゾナのサンダルと、黒ぶちメガネ。この2つは似たようなものを持っていても、追加追加してしまうアイテムです。黒のアリゾナだけで今4足あって、他人から見たら同じに見えるかもしれないけど、私にとっては全部違う。サングラスはブランドを問わず、MOSCOTなども愛用。ヒト幹細胞コスメのステムボーテのスキンケアラインはもう5年くらい使い続けていて、シャネルのサブリマージュのアイクリームは未来の自分のために、100年くらい愛用してる気分です(編集部注※発売は2017年です)」(金子さん)
安西こずえさん
「カ・シ・ミ・ア・ニッ・ト! とにかくカシミア100%が好き過ぎて、COZ manufactured by WRAPINKNOTというカシミアニットだけのラインを作らせてもらっています。オンラインで買えるよ! 冬だけじゃなく、夏のアイテムもあるの。本当に好きなものは、作るのもすごく楽しい。あとミニボトム! スカートでもパンツでもOK。冬でもミニスカはいてますw。あとホタルイカのおつまみ。今って、季節じゃないのかなあ。最近あんまり売ってなくて、撮影現場でのおやつでもなかなか見かけないんです。探して買ってきてくれるオトナミューズの編集部も好きです♡」(安西さん)
加藤かすみさん
「マザーのインサイダークロップという形のデニムは、黒、薄い黒、ブルー、薄いブルーをずっと愛用しています。使い過ぎて破れると、ベイクルーズのオンラインストアでポチっと買い足す、みたいな感じです。コスメなどのポーチはアニヤ ハインドマーチと決めていて、以前は東急本店に店舗があったのですが今はなくなってしまったので、海外通販しています。最近も買い直したばかり。延命酢は静岡で造られているみかんのお酢で、酸味がキツくないのでずっとこれを使い続けています。調味料は気に入ったらずっと同じものなので、10年選手のものも少なくないですね」(加藤さん)
古田千晶さん
「セント ジェームスのボーダーカットソーは、大きさ、色違いをいろいろ持ってます。その年ごとに気分が違うので、メンズサイズを着たり、ジャストサイズを着たり。でもずーーと好きです、20年くらい。もっとかな? ルイ・ヴィトンのスピーディも、サイズ違いを長年愛用していますね。フレデリック マルの香水はもう何本目でしょうか。スマイソンの手帳やノートも同じく。漫画も好きで、成田美名子先生の『ALEXANDRITE』も大好き。あと吉本ばなな先生の『おとなになるってどんなこと?』は、娘が小学校高学年になったら読ませてあげたいくらい。ちょくちょく読み返します」(古田さん)
木津明子さん
「映画『ゴーストバスターズ』のTシャツは、20代のとき古着屋さんで買ったものを一回なくしてしまって。でもどうしても欲しくてまた古着屋さんで見つけて買ってきました。プリントが見えなくなってきているので、たぶんまた見つけたら買ってしまう(笑)。サニーデイ・サービスの曽我部恵一さんはずっと大好きです。ただただ、LOVE! あ、otonamuse.jpで『木津明子のこども食堂日記』をやらせてもらっているので、ぜひぜひ見てくださいー♡」(木津さん)
辻 直子さん
「ハイヒールも、サイドゴアブーツもずっと好きですね。あんことか、甘い物も大好きですけれど(笑)。今の季節だとミドルゲージのカシミアのニットかな。ロロ・ピアーナなど、上質なカシミアニットを長く愛用しています。色はキャメルとかホワイトなど、ベーシックカラーを。あと、映画『トップガン』が好き過ぎる。子どものころ、戦闘機が大好きだったんです、特にF-14 トムキャット。いつか私も乗りたい、乗れるんだって思っていたのに、大人になっても乗れるものではないって分かったとき、ショックで泣きました。今はF-16が好き♡」(辻さん)
新居由梨さん
「デニムも好きだしジュエリーも好きだし、いろいろあり過ぎて困りますね。お買い物するときはほぼ感覚とか出会いだと思っていて、あまりルールがないほうなんですが、あえて言うなら毎冬必ず『あ、今年も買わなきゃ』となるのが、ジョンストンズのカシミアストール。今年はロンハーマン別注のこちらにしました。また料理が好きで、おもてなしも大好き。それから派生して、器や、鍋や道具類やリネン類など、キッチンまわりのものも集めています。これらは奥の花瓶も全て、ベトナムのヴィンテージです。いつかどデカいキッチンを作るのが夢です」(新居さん)
いかがでしたか? ミューズ読者のみなさんもずーっと変わらず好きなもの、改めて思い起こして見てくださいね♡
photograph:MAYA KAJITA[e7] cooperation:AFLO
otonaMUSE 2022年1月号