経済効果は2.6兆円⁉ シカゴの冬をアツくする米4大スポーツから【NFL】【NBA】【NHL】現地レポ
経済効果が2.6兆円⁉
アメリカで不動の人気NO.1スポーツ
アメリカにはNFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、MLB(野球)、NHL(アイスホッケー)と、人気の高い4大スポーツがあります。そのうち群を抜いてファンが多いのが、アメリカンフットボールのNFL。2月中旬に行われた優勝決定戦「スーパーボウル」で今シーズンは幕を閉じましたが、ニュースやSNSで投稿や関連記事を見ない日はないほど盛り上がりを見せていました! シカゴのチームは今シーズン、ナショナルフットボールカンファレンス北地区の最下位という結果で終えたため、スーパーボウル当日は地元チームを応援する雰囲気こそありませんでしたが、さすが“全米で最も盛り上がるイベント”だけあって、スポーツバーやアパートの共有スペースにあるテレビはスーパーボウル一色! アメリカの企業で働く友人曰く「翌日の職場や取引先との話では必ずと言っていいほど試合内容やハーフタイムショーの話になるため、ビジネストークとしても欠かさずチェックしなければいけない!」と冗談混じりに教えてくれました。
そんな全米一の人気を誇るスポーツイベント「スーパーボウル」の経済効果を調べてみたところ、その額も桁外れ! アメリカの3大テレビネットワークのひとつ、CBSの記事によると、今回のスーパーボウルによる経済効果は昨年より$1,000,000,000(日本円で約¥150,000,000,000)増えて、$17,300,000,000(約¥2,600,000,000,000)と見込んでいると報じられていました。それもそのはず、私がチケットサイトで金額を確認したとき、最上階の後ろの最安席がなんと$8,000(約¥1,200,000)!! 最も高額な席は$45,000(約¥6,750,000)で販売されていました。スポーツ観戦が好きな私はよくチケットサイトを見るのですが、さすがにこの金額レンジは見たことがありません。アメリカは各団体が再販チケットを公認していることが多く、需要の高さが如実に金額に反映されるため、スーパーボウルひいてはアメリカンフットボールの人気の高さを痛感しました。
NFLのシーズンは9月に始まり、2月に行われるスーパーボウルを目指して32チームがレギュラーシーズン、プレイオフを戦います。屋外スポーツの上、シカゴにおいてはシーズン中盤から真冬に突入し極寒……。私が観戦に行ったときは10℃を下回る寒さでしたが、6万1500人が収容できる会場のSoldier Fieldは応援するファンが一体となって、すさまじい熱気に包まれていました! ちなみにシカゴのNFLチームChicago Bearsは、1920年のNFL創設当時から存在するチーム。スタジアムのSoldier Fieldはちょうど100年前の1924年に開場し、現在のNFLチームの本拠地のなかでは最も古く、歴史が深いのも特徴です。
スタジアムの雰囲気だけではなくプレーにも大興奮! がっしりと鍛え上げられた体格の選手たちによる肉弾戦、華麗なるボールパスにタックルを交わしながら走るスピードが速いこと速いこと……!! 応援にも自然と熱が入りました。
その熱気ぶりに興奮冷めやらずに、試合後Chicago Bearsのパーカーとニット帽を着用しながら帰っていたところ、通りすがりの人から「今日のBearsは勝った?」や「僕もBearsのファンだよ!」と何度も話しかけられ、NFLの人気の高さを実感しました。
text : WAKANA SHIBUSA