「本来の自分を取り戻す時間だった」ハワイに移住して10年。吉川ひなのが語るこれまでとこれから

― 移住後、著書やSNSでの発信、携わるプロジェクトにしても、ひなのさんの内面が色濃く伴っていると感じます。この10年で、仕事への向き合い方も大きく変わりましたか?
「今になってやっと10代、20代にしてきたたくさんの仕事、いただいた賞を大事にできるようになったんです。『あの賞、取ってたんですね』『写真集が大好きでした』と言ってもらえて、誰かが私の代わりに大事にしてくれた月日を経て、私の中で、あのころどうでもよかったものが、今になって本当に価値のあるものに変わっていきました。今、仕事をする上で大切にしているのは、携わるみんなが幸せであること、思いやりでつながっていくこと、誰かがどこかで悲しい思いをしないこと。もちろん、どんなに好きなことをしていてもすり減るときはすり減るし、好きなことをやり続けるためにやりたくないことをやらざるを得ないときも絶対ある。全てが理想通りに完璧なんてことはなくて、でも、それが生きるってことなんですよね。少し前はもがいていたの。でも、もう少し図々しくてもいいのかなって。もし、ストレスが溜まったら庭にせっせと穴を掘ります。無心で掘り続けると、めっちゃスッキリするんですよ(笑)」
interview:HAZUKI NAGAMINE illustration:MASAMI WAKAYAMA
otona MUSE 2024年5月号より
EDITOR
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