黒いドレス、結婚指輪は右手に? 日本とドイツのハレの日事情の違いを体験!
結婚指輪は右手?
ドイツと日本の違い
日本では一般的に結婚指輪を左手に付けますが、なんとドイツでは右手! 婚約指輪は左手のようですが、結婚した後は右手に付けています。ローマ時代、右手が名誉と信頼の象徴だったことから、その名残で右手につけるんだとか。確かに多くのドイツ人が右手に指輪を付けているのを目にしていて、ずっと不思議に思っていました。婚約指輪も結婚後は右手に付けるのが一般的なようです。
さらに日本ではプラチナを用いたリングが一番人気ですが、ヨーロッパではイエローゴールドやホワイトゴールドが主流です。私もドイツのブランドで結婚指輪を購入しましたが、プラチナは主流ではないとお店の方が話していました。
式中のイベントとして、Baumstammsägenという、丸太を新郎新婦で一緒に切る伝統儀式もあります。新郎新婦が力を合わせて切ることができたら悪霊を追い払い、幸運になると言われているそうです。ドイツ語でBraut Strauß 、いわゆるブーケトスは、日本と同様ほぼ半数の花嫁が行うそうです。ブーケトス用の花束には幸運を呼ぶと言われている、マートルの枝を追加するところも多いそうですよ。
また、最も人気のあるイベントとして、Hochzeitsstreiche が挙げられます。これは列席する友人たちが、新婦に対してさまざまな悪戯をすることです。たとえば家の鍵を隠したり、ウェディングカーにひたすらトイレットペーパーを巻き付けたり。目覚まし時計を30分に1回設定したりとさまざまで、友人の創造力によって変わるそうです。
日本の結婚式では列席者から現金の入ったご祝儀袋をいただきますが、ドイツも同じように現金を新郎新婦に払う習慣があります。仲の深さにもよりますが、€50~€200の相場となっています。
また、日本ではウェディングケーキは白のイメージが一般的ですが、ドイツではそんなこともなく、ドイツの南東部ではチョコレートベイクドケーキが主流だそう。なかにはバターケーキで可愛く装飾されているケーキも人気のようです。
text : HARUKA KOYAMA