黒いドレス、結婚指輪は右手に? 日本とドイツのハレの日事情の違いを体験!
風変わりなドレス事情
黒のウェディングドレス?
1800年前半までドイツでの結婚式の花嫁のドレスは黒で、白いベールが主流だったそう。1800年代後半にヴィクトリア女王が公式の喪の色として黒を選んだことから、それ以降は白が一般的となったそうです。新郎は通常通りタキシードが主流だとか。また、ドイツの結婚式は日本の結婚式と違って、お色直しや色掛け、カラードレスに着替えることは特にありません。
日本では列席者にお礼の品として引出物を贈りますが、ドイツでも似たような文化があります。贈り物として多いのが、絵付けされている陶器や、食べ物だとジンジャーブレッド、プレッツェルが多いようです。
日本ではお皿やタオルなどの大きなものの他に、引菓子、縁起物といった3点セットが一般的。最近はギフトカードを贈り、自分たちで好きなものを購入できるスタイルもあります。私はドイツと、以前の職場だった山形で取材でお世話になった方へお渡しする品はどうしても直接贈りたかったので、とてもこだわりました。
お皿はドイツ・バイエルンの陶器ブランド、NachtmannとHutschenreutherの定番、エステール。ブルーの絵付けが細かく、美しい一品です。
引菓子は、サブレミシェルのドイツ缶。他にも各ヨーロッパ、ハワイ、日本など各国のサブレ缶があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
縁起物は、山形県東根市にある老舗食品店の壽屋寿香蔵の梅酢に。こちらのお店は以前、私が担当していた番組で取材させていただいたことをきっかけに、イベントがあるとこちらの看板商品の「茜姫」を手みやげとして購入していました。今回も壽屋さんのおいしい商品を列席者の皆さんに伝えたいと思い、特別に用意していただきました。日本に一時帰国中に見つけて、これにしたい! と希望しました。
そんなこんなで私の結婚式は、節々にドイツやヨーロッパを感じてもらえるようなコンセプトの式になりました。考えに考えた過程はとても大変でしたが、無事に執り行うことができました。久しぶりに会った友人や家族に見守られながらの式となり、さらには生後5カ月の娘つきというファミリー婚となり終始賑やかで、忘れられない素敵な思い出となりました。
今回は私の結婚式とドイツの結婚式を組み合わせて、ハレの日の文化についてお話しさせていただきました。次回もお楽しみに!
Bis dann!!!
text : HARUKA KOYAMA