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オトナミューズ編集部

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支え合って、みんなで子育て。増え続ける「子ども食堂」ってどんなところ? リアルな実態をレポート!

こども食堂レインボー③

おチビさんも、中高生も気軽に入れるオープンな雰囲気が【こども食堂レインボー】の魅力です。

こども食堂レインボー④

メニューは基本的に誰でも食べやすい家庭料理。野菜や魚を摂取してもらいたい、という木津さんの思いが込められています。

こども食堂レインボー⑤

スタッフはシフト制。それぞれの都合もあるので、無理のないスケジュールを組んで運営しています。

ちょっと真面目な話をすると、ある団体の調査によれば、昨年2023年度の全国の子ども食堂の数は9,000カ所以上で、2022年度からは1,700カ所以上が増加。全国の公立中学校の数とほぼ並ぶ数値となったことが発表されました。すごい数ですよね。【こども食堂レインボー】もそうですが、子ども食堂は基本的にはNPOなどの非営利団体によって運営されていて、木津さんのように個人が自発的に始める場合が大半だそうなんです。規模の差はあれど、日本全国の子ども食堂は以下の4項目を大きな目的として運営されています。

☑1人での食事(孤食)の解消や好き嫌いをなくし、食べ物に興味をもってもらう食育の推進
☑低料金での食事提供
☑子どもや親の居場所の提供
☑地域の人々の交流の場の提供

核家族化が進み地域社会とのつながりが希薄になっていること、共働きや片親家庭の増加、貧困化などが子ども食堂増加の理由としては考えられていますが、そんな難しく考えなくてもきっと皆さん日々の小さな困りごとや悩みを抱えていますよね。とくにお子さんのいるご家庭なら、「あ~忙しくてごはん作れないけど、外食までする余裕はないな」とか、「近くに子連れで入りやすい飲食店がない」、「同じような年代の子たちと(学校や保育園の時間外も)遊ばせてあげたい」、「育児で悩んでいて先輩ママの話をちょっと聞きたい」など、大きな悩みではないにせよ、日々抱えているモヤモヤくらいの問題を解決できる場所があればいいな~と思っている方は多いはず。木津さんの運営している【こども食堂レインボー】はまさに、そんな存在なのです。



先ほども書きましたが、とにかく【こども食堂レインボー】は和気あいあい。
百聞は一見にしかず、難しいことを考えずに、お子さん連れで、お1人でふらっと遊びに行ってみてください。みんなが気さくに話しかけてくれて、ごはんは健康的で美味しく、のんびりすることができます。ほどよくガヤガヤ騒がしいのも、気の置けない親せきの家のような感じで多くの方が気楽に過ごせると思います。文化祭の模擬店のような楽しい飲食店を想像してもらえたら近いでしょうか。

そんな楽しい場所ではありますが、【こども食堂レインボー】も多くの課題を抱える子ども食堂であることに変わりはなく、場所やスタッフの確保、地域からの活動への理解、安全な衛生管理、食材や運営資金の調達など、日々問題に直面しています。木津さんも開始当初はとにかく場所の確保に苦労されていましたし(十分な広さのあるキッチンがあって、手洗い場があり、トイレもある物件を週末だけ借りることの困難さよ!)、子ども食堂の運営内容が地域に理解され、軌道にのるまでも時間がかかっていました。最近はずいぶん理解が深まってきましたが、子ども支援の場に対する、マイナスイメージを持つ方がいるのも現実なんですよね。そして、持ち前の明るさと誠実さで困難を乗り越えてガシガシ進んできた木津さん率いる【こども食堂レインボー】ですが、常についてまわるのが資金面の問題です。

こども食堂レインボー⑥

最近ではキッズスタッフも貴重な戦力に育ちました。

こども食堂レインボー⑦

季節ごとのイベントを多く開催し、オープンスペースを活用して、新しいお客さんが入りやすいように心がけています。

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オトナミューズ編集部

37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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