いまさら聞けない牛乳石鹸「赤箱」って?その時流行していたファッションとともに解説!
いまさら聞けない? 赤箱ヒストリー
1928(昭和3)年~
初代赤箱誕生! どっしりとした牛が特徴
【流行したファッション】
モボ&モガ/和装の時代から、洋装を取り入れたモダンボーイ、モダンガールと呼ばれる若者が登場。女性は結い髪ではなくボブカットに帽子、ひざ下丈のスカート、ルージュや頰紅というハイカラな装いに。
1949(昭和24)年〜
戦後間もない2代目の牛は少しスマートに
【流行したファッション】
シネモード/イギリス映画の『赤い靴』や日本映画の『君の名は』、オードリー・ヘプバーンが主演した『ローマの休日』『麗しのサブリナ』などの映画のヒロインが身につけたファッションが流行。
1967(昭和42)年~
「BEAUTY SOAP」に変わり都会的な印象に
【流行したファッション】
ヒッピー/アメリカで生まれ、愛と平和を訴え自由を求めたムーブメント。男性はヒゲ、男女ともに長髪にヘアバンド、カラフルなシャツにワイドパンツ、フォークロアなアクセサリーなどが特徴。
1968(昭和43)年~
大文字の「BEAUTY SOAP」が筆記体の「Beauty Soap」に
【流行したファッション】
ツイッギー/「小枝」を意味するツイッギーの愛称で親しまれたイギリスの女優・モデルがファッションアイコンに。タイトなショートカットヘアと、ひざ上20㎝のマイクロミニのスカートに多くの女性が憧れた。
1974(昭和49)年〜
牛をリボンで囲み不景気な時代に華やかさを添えて
【流行したファッション】
ニュートラ・ハマトラ/ブレザーやワンピースに海外のハイブランドの小物を合わせた神戸発のニュートラディショナルや、それをカジュアルダウンしたスタイルの横浜元町発の横浜トラディショナルが女子大生を中心に流行。
1976(昭和51)年〜
牛の足元の芝生が元気よく若々しく
【流行したファッション】
竹の子族/原宿の歩行者天国に、ラジカセから流れるディスコ音楽に合わせて踊る竹の子族が登場。チームごとに特徴のある原色の衣装に身を包み、男女ともに鮮やかなメイクを施していた。
1984(昭和59)年〜
「COW」のロゴがすっきり見えるデザインに
【流行したファッション】
アイドルカット/アイドル黄金期といわれた時代。大流行した聖子ちゃんカットをはじめ、ポニーテールやショートカットなど、若い女性がこぞって人気アイドルのヘアスタイルを真似した。
1986(昭和61)年〜
「NEW」の文字が消えてシンプルに
【流行したファッション】
ボディコン/ボディコンシャスの略で、極端にスカート丈が短く、体にフィットする素材を使いボディラインを強調、髪型はロングのワンレンやソバージュ。バブル景気を象徴するファッション。
1994(平成6)年〜
「COW」と牛を中央に「Beauty Soap」の文字が大きく
【流行したファッション】
ギャル、裏原系/日焼け肌に茶髪、細眉、厚底ロングブーツのアムラーファッションがブームに。その一方、ストリートのファッションを取り入れた裏原系や、ベレー帽がトレードマークのOlive女子も登場した。
2013(平成25)年〜
「赤箱」を前面に配置角を丸くしてやわらかいイメージに
【流行したファッション】
80〜90年代のリバイバル/スニーカーブームやハイウエスト、プロデューサー巻きなど、80〜90年代のファッションがリバイバル。ナチュラルで短めの太眉や赤リップ、前髪を薄くおろしたシースルーバングが人気に。
2015(平成27)年〜
洗い上がりの特長「しっとり」感を表記して、青箱との違いをわかりやすく。「COW」の文字は金色に!
冒頭でもお伝えしましたが、こちらは『TJMOOK リンネル特別編集 牛乳石鹼「カウブランド赤箱」限定缶BOOK』から抜粋し赤箱の豪華付録と歴史について触れてきました。ほかにも日常で赤箱の缶の活用術など充実の内容が詰まっています! ぜひ手に取ってみてください!
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photograph:KENTARO HISADOMI
otona MUSE R