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渋佐 和佳奈

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20%も払うの!? 2025年のアメリカのチップ問題「チップフレーション」って?

なぜチップ相場が上昇したの?

チップフレーションの要因としては主に、下に挙げる2つが考えられています。

 

①新型コロナウィルスのパンデミック

コロナ禍で外食する機会が減り、生活が立ち行かなくなったチップ制のサービス業の人たちをサポートするため、人々が多めにチップを渡すようになったことからチップの相場が上昇。さらにはそのムーブメントに便乗しようとチップを期待する人・店がどんどん増えていった、という背景があります。

 

②レジの端末システムの変化

アメリカはキャッシュレス大国。現在はカフェやドーナッツ店、ファストフード店など、いわゆるカウンター越しの店員に支払いをして商品を受け取るスタイルの店のレジのほとんどに、タブレットが導入されています。

 

これまでは店員から商品の購入金額を告げられて、タブレットにクレジットカードをピッとかざし、レシートと商品を受け取り、「Thank you! Have a good day!」と笑顔でやりとりを終えられました。カフェやドーナッツ店、ファストフード店の支払い時は、必ずしもチップが必要な場面ではなかったのです。しかし今ではタブレット画面が容赦なく「Add a Tip?(チップを加えますか?)」と提案してくるようになりました。こうした現象は、なんと無人のドライブスルーやセルフレジでも起こっているのだとか……! 

スマホのアルバムの中で奇跡的に発見した、ちょうどお客さんがタブレットに表示されたTipを選択している1枚。この店の画面には「$1」「$2」「$3」「No Tip」「Custom Tip(自分で金額を決める)」という表示がありましたが、店によっては「15%」「18%」「20%」と、率で表示してくるところもあります。

スマホのアルバムの中で奇跡的に発見した、ちょうどお客さんがタブレットに表示されたTipを選択している1枚。この店の画面には「$1」「$2」「$3」「No Tip」「Custom Tip(自分で金額を決める)」という表示がありましたが、店によっては「15%」「18%」「20%」と、率で表示してくるところもあります。

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渋佐 和佳奈

渋佐 和佳奈

渋佐 和佳奈(しぶさ わかな)/宮城県のテレビ局で3年半、WOWOWで5年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からアメリカ・シカゴで2年間生活。長年スポーツに携わり、シカゴでもメジャーリーグ・シカゴカブスのリポートを経験するなど、現在も日本でフリーアナウンサーとして活動中。SNSでは趣味のスポーツ観戦や暮らしぶりを投稿している。

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