20%も払うの!? 2025年のアメリカのチップ問題「チップフレーション」って?
なぜチップ相場が上昇したの?
チップフレーションの要因としては主に、下に挙げる2つが考えられています。
①新型コロナウィルスのパンデミック
コロナ禍で外食する機会が減り、生活が立ち行かなくなったチップ制のサービス業の人たちをサポートするため、人々が多めにチップを渡すようになったことからチップの相場が上昇。さらにはそのムーブメントに便乗しようとチップを期待する人・店がどんどん増えていった、という背景があります。
②レジの端末システムの変化
アメリカはキャッシュレス大国。現在はカフェやドーナッツ店、ファストフード店など、いわゆるカウンター越しの店員に支払いをして商品を受け取るスタイルの店のレジのほとんどに、タブレットが導入されています。
これまでは店員から商品の購入金額を告げられて、タブレットにクレジットカードをピッとかざし、レシートと商品を受け取り、「Thank you! Have a good day!」と笑顔でやりとりを終えられました。カフェやドーナッツ店、ファストフード店の支払い時は、必ずしもチップが必要な場面ではなかったのです。しかし今ではタブレット画面が容赦なく「Add a Tip?(チップを加えますか?)」と提案してくるようになりました。こうした現象は、なんと無人のドライブスルーやセルフレジでも起こっているのだとか……!