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渋佐 和佳奈

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20%も払うの!? 2025年のアメリカのチップ問題「チップフレーション」って?

チップは必要な収入源。驚くべきアメリカの最低賃金

ただし立場が違えば、ものごとの見え方が180度変わってしまうもの。アメリカにおいてチップはもらう側(サービスを提供する人)にとっては、重要な収入源であることを忘れてはいけません。

 

アメリカの最低賃金を調べてみたら驚きの事実が判明。アメリカ政府の定めている最低賃金は現在、時給7.25ドルですが、チップ制の従業員たちの最低賃金はなんと、時給2.13ドル……! 初めてチップ制の最低賃金が設定された1991年から、変わっていないのです。

 

アメリカは政府が定める連邦法に違反しない範囲で、各州は自由に法律を定めることができるので、実際には州ごとに最低賃金は違うのですが(たとえばワシントン州は一番高くて16.66ドル※2025年1月1日付で改定)、いまだに19の州で2.13ドルのままで設定されているのも現実。正直、2ドルちょっとという額には驚きました。「差額はチップで補われる」ことを前提条件にこのような特殊なシステムになっているのですが、改めてチップは会計時のオプションではなく、必須の支払いであることがわかります。

 

とはいえ、ただでさえ物価高&円安の2025年。慣れないチップ文化で必要以上に払ってしまわないように、アメリカを訪れる際、ぜひ参考にしていただきたい情報をまとめます。

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渋佐 和佳奈

渋佐 和佳奈

渋佐 和佳奈(しぶさ わかな)/宮城県のテレビ局で3年半、WOWOWで5年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からアメリカ・シカゴで2年間生活。長年スポーツに携わり、シカゴでもメジャーリーグ・シカゴカブスのリポートを経験するなど、現在も日本でフリーアナウンサーとして活動中。SNSでは趣味のスポーツ観戦や暮らしぶりを投稿している。

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