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有田麻奈美

東京から新幹線で約60分!ミシュランキーホテル「ししいわハウス軽井沢」で体験するニューラグジュアリー

東京から新幹線で約60分!ミシュランキーホテル「ししいわハウス軽井沢」で体験するニューラグジュアリー

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2024年4月から、ミシュランガイドが優れたホテル・旅館を評価する「ミシュランキー」をスタートしたのをご存じでしょうか? 世界15カ国を舞台にした「ミシュランキー」の選出基準は、ちょっと個性的。施設やホスピタリティの素晴らしさは当然のこと、何よりも“ここだけの特別な体験”が評価基準になっています。

 

夏の避暑だけでなく、秋は紅葉狩りやトレッキング、冬はスキーなどのウインタースポーツでにぎわう長野県・軽井沢。四季折々に多彩な表情を見せるここは別荘族だけでなく、近年は世界中の富裕層が集まるホット・ディスティネーションのひとつです。

 

豊かな自然と食文化、そしてアート探訪やショッピングなど、五感を刺激する軽井沢にあるプライベートリゾート「ししいわハウス軽井沢」は、長野県全域でもたった5軒しかない“ミシュランキー”に選ばれたホテル。いったい、どのようなスペシャル・エクスペリエンスが待っているのか、ワクワクの大人旅に出発です!

世界的な建築家が手がけた3つの建物で、静と動、思い思いの時を過ごす

軽井沢駅から車で15分のエリア、美術館や温泉施設が連なる“ししいわストリート”に面した高級別荘地にひっそりと佇む「ししいわハウス軽井沢」。点在する3つの建物で構成され、それぞれが世界的な建築家による“作品”となっています。「SSH №01」、「SSH №02」を手がけたのは、坂 茂(ばん・しげる)さん。「SSH №03」は、西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)さん。ともに、プリツカー賞を受賞した世界に誇る建築家です。

 

また、3つの建物に留まることなく「ししいわハウス」では、今後も続々と新しい建物を建築予定。妹島和世(せじま・かずよ)さんや石上純也(いしがみ・じゅんや)さん、スタジオムンバイといった著名な建築家によるプロジェクトが進行中なのだとか。

 

「当代きっての建築家が手がけた」と聞くと、どれほど斬新で華美なんだろうと素人は考えてしまいます。3棟のコンセプトは異なりますが、いずれも木材が贅沢に使われ、削ぎ落した上質を感じるスマート・ラグジュアリーな空間に。家具などのインテリアも、建築家がトータルでデザイン。さりげなく置かれたアートや工芸品、骨とう品の数々は、アートに造詣の深いオーナーのセンスによるところも大きいようです。

 

「ししいわハウス軽井沢」が提供するのは、地球にも人にも優しく、ミニマルで飾らない空間と、楽に深い呼吸ができるような心満ちる時間——。それらは私たちが目指すべき、本物の“デイリー・リュクス”なのかもしれません。

坂 茂さんによる「SSH №01」、ここがすべての始まり

森の中をうねるように有機的な曲線を描く「№01」。大きなガラス扉の入り口を入ると共有スペース「ライブラリー」が。難しい本ばかりじゃなく、マンガもあるそうですよ。それぞれの客室からアクセスできる1階の共有ラウンジ「グランド・ルーム」。ここで暖炉の火を眺めながら、滞在客同士がコミュニケーションを取るなど“一期一会のHUB”として機能することも多いそう。

10の客室があり、ここは人気の2階のダブルルーム。窓の外にあふれる緑と木枠のコントラストが美しい絵画のようですね。ヌックに腰かけて、読書に耽るもよし、お風呂上りにプライベートテラスで涼むのもよし。坂 茂建築のシグネチャー“紙管素材”がベッドのヘッドボードやアメニティカートにあしらわれ、ナチュラル・モダンな雰囲気を醸しています。

坂 茂さんによる「SSH №02」にはレストラン&ラウンジも。

1階に12の客室、2階にはパブリックスペースがあります。2階へは、オープンエアの爽やかな回廊からアクセスするのがおすすめ。「ザ・レストランSHOLA」「ザ・ワイン&ウイスキー・バー」「シガールーム」、屋外には「フォレスト・テラス」があります。客室は、天然木のなめらかな木肌と自然のぬくもりに包まれるコンフォートな空間。「№02」のインテリアも坂さんによるもの。国産の木材と紙管を組み合わせた特注のソファやテーブル、ベッドは、長年、被災地支援に取り組んできた坂さんならではの作品です。

今回は、西沢立衛さんによる「SSH №03」に滞在!

いちばん新しい「№03」は、伝統的な日本の旅館を現在的に解釈した西沢立衛さんの設計。漆黒の壁、10棟のパヴィリオンを回廊でつないだつくりは、プライバシーを保ちつつ、小さな村のような共同感もあって不思議と落ち着きます。畳&布団の和室もありますが、宿泊したのは2階のダブルルーム。天井、壁、床、浴槽まですべてヒノキ。神聖な香りがふわりと漂い、思わず何度も深呼吸をしてしまいました。

1階にある「お茶の間ラウンジ」で、ウェルカムスイーツをいただきます。アルネ・ヤコブセンのスワンチェアなど、ミッドセンチュリーの名作家具や貴重なアンティーク家具、浮世絵の名画や写真集がセレクトされています。2階にも「お茶の間ラウンジ」があり、茶道を楽しむ「ティーハウス」や畳の「ウェルネスルーム」もあります。

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text : MANAMI ARITA

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有田麻奈美

有田麻奈美

エディター&ライター。ねこ2匹のご機嫌を各種おやつでとりまくりの日々。最強はラシャトンのチキンペーストですね。たちまち良い子になります。趣味は彫金とナンタケットバスケット作り。手仕事、職人技の素晴らしさに憧れ、必死で練習中のアラ還です。

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