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オトナミューズ編集部

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吉川ひなの「変化のときを迎えてるの。いろいろと」チャクラケア専門家・kaiさんとディープ対談!

ダメな自分を許容するポジティブな諦め

 人間って、不完全だし残酷だし、嫌な部分もたくさんあるけれど、排除なんてできないから、それすらも認めて平和に生きていきたいなって思うようになったの。完璧は難しくても、最善なら尽くせるし。


 日本で育つと、親からも社会からもダメな部分を指摘されて、欠けている部分を補っていく教育をされる。言葉を変えると、子どものころから今のままの自分は許されていないということをずっと突きつけられている状態で、大人になって自分を許すというワードがすごく必要になってくる。“ポジティブな諦め”って僕は言うんですけれど、自堕落な自分でもいいかって受け入れる。イコールそのままの自分を愛するということにもつながるのかな。


 受け入れることこそが愛であり、許しにもなるのかもしれないね。


 ひなのちゃんのポッドキャストで、たまに自分を受け入れられていないと「こんなんじゃだめだよね」「みんな、つまんないよね」なんて言いながらやっているときあるよね。


 どうしたらいい?(笑)。


 そのままでいい。そういうひなのちゃんの姿全てがみんなの希望になるから。そのままでいい、あなたは。


 わたしは人に評価される仕事だから、誰かが聞いてくれて、誰かが面白がってくれたり、誰かのためになったりしなかったら、何の意味もないじゃんって思っちゃうんだよね。


 たしかに一方で、そのままの自分でいいと認めるのは、すごく恐ろしいことだと思う人が多いのもよく分かる。そのままでいいって、成長しない、成長を諦める、自分を変えていくことを放棄すると捉えてしまう人も多い。それも今までの欠けている部分を指摘され、埋めていく教育、しつけの仕方が刷り込まれているから。でも、そのままの自分でいいのかもと思えたときに、本当の成長がある気がしています。


 すごい分かる。そうだよね。


 だから、できないことを人に任せたりするのも成長だし、できることを自分で認めて、そこばっかりを追求していくのも成長だから。欠けている部分を埋めるよりも、ずっと健全だし、伸びしろがあると思う。


 人のために捧げるのが美徳だとされる世の中だけど、まずは自分自身に優しい言葉をかけてあげようって思ってるの。心の中なら、誰かに知られることなく自分を労れるから。


 私たちは本来、自分のことがまずベースにあって、自分を愛せるようになって、人を愛せるようになる。ひなのちゃんが自分なりに向き合っている姿を自分の心とからだを全部使って見せてくれるから、みんながあなたの言葉に耳を傾けるし、救われている人がたくさんいる。


 嬉しい、ありがとう。でも実際のわたしは、汗だくで、ボロボロの毎日だよ(笑)。


 大丈夫。生きてきた過程も、ひなのちゃんが発する言葉にもいつも輝きがある。すごく光に満ちている。ボロボロであっても、それを隠さないでいてくれる事自体がとてつもない光。


 じゃあ、わたしはわたしの生き様をこれからも皆さんにお届けします。ハワイを離れてニューライフが始まるんだけど、この先に何が待っているかはまったくの未知なんだよね。


 本当に生まれ変わるときほど、先のビジョンは見えないもの。ニューひなの、楽しみです。

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photograph: ©YUYA SHIMAHARA ©KOTORI KAWASHIMA ©AFLO
interview:HAZUKI NAGAMINE

otona MUSE 2025年5月号より

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37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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