「ジュエリーは老後のための投資」「ロゴに頼らない」金子綾と百々千晴が語る【40代のラグジュアリー】
K ジュエリーは娘たちに譲れる自己完結しない買い物って思っていたけど、百々さんの考え方もありだよね(笑)。そういえば、昨年末に思いきって、ダイヤのパヴェがあしらわれたカルティエのベニュワールを手にいれました。40代に入って“チャーミングな人”でありたいってテーマを持つようになってからは、繊細で愛らしいデザインに魅かれます。ヴァン クリーフ アンド アーペルのフリヴォルのピアスも気になる。
D ベニュワールは私も欲しいデザインがあります。イエローゴールドのブレスレットタイプで、ダイヤモンドがドット柄のように全体に散っていて可愛いの。同じ時計でもキャラが出ますね。私、金子さんってクラシックなアイテムをモダンに落とし込むのが本当に上手だなって、いつも思ってるんですよ。
編 そういう百々さんも、Tシャツ+デニムの基本のスタイルに、エフォートレスな小物で上品さをプラスオンすることが多いですよね。
D 確かにそうかもしれないけど、私はつい遊び心のあるデザインにも手を出しちゃうから。金子さんは私の中で、“ぶれないハイクラシック”な人。インスタでディオールのセットアップを着ていらっしゃるのを見て、センスの塊だなって思いました。
K あれは袖を通した瞬間、仕立ての美しさにぶわっと心が震えて、想像以上の自分に格上げしてくれるようなパワーがあったんですよね。日常的に着るものではないし、これまた一見どのブランドのものか分からないので完全に自己満ですが(笑)。やっぱり私は服が好きなんだなと思ったし、これがラグジュアリーなアイテムの魅力かって実感させられました。
編 百々さんは、ラグジュアリーの魅力って何だと思いますか?
D いいエネルギーをもらうってことなのかな。これだ! ってものを買うときって、いくつになってもドキドキするんですよね。20代のとき、初めてティファニーのイエローダイヤのリングを買ったんですが、喜びと緊張が入り交じって震えました。40代になった今でも、そのときと同じように素敵なアイテムを買うときは胸が高鳴る感覚があるから、いいものには何か自分の活力になるパワーをもらえてる気がします。
K 私は一期一会の“出会い”も大切にしていて。つい先日も、シャネルで目が覚めるような鮮やかなピンクのバッグに一目惚れして、思わずお迎えしました(笑)。
編 それ、コンサバ派にはかなり大胆なアイテム(笑)。
D 結局私たち「可愛い!」ってトキめいたら、欲しくなっちゃうんですよ。
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※この特集の掲載アイテムは全て本人私物です
photograph:NAOKO ISEKI interview:HIROKA AMANO
otona MUSE 2025年7月号より
EDITOR
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