「怒りも悲しみも、笑って流す力を」田畑智子が語る日韓共同ドラマ『私の夫と結婚して』と今の自分
「犠牲の羊」にならないために大切なこと
誰かのために我慢して、いつのまにか自分を見失ってしまう。働くなかでそんな経験を持つ人は多いはずだ。本作の登場人物たちも例外ではない。田畑さんが演じた住吉もまた、ときに“犠牲の羊”的な立場に置かれながらも、静かにそこに立ち続ける。
「働いていると、無意識に我慢してしまうことって誰でもありますよね。でも私は、“犠牲”という言葉をあまり使わないようにしていて。どうせやるなら楽しんだ方がいい。起きたことを“自分への課題”くらいに思っていた方が、しんどくならないですから」
この「自分への課題」という視点は、田畑さん自身のキャリアの蓄積からうまれたものである。重たいことがあっても、それを“よくあること”と笑える余裕。それがあるかどうかで、人生の風通しは大きく変わるのかもしれない。無理をしすぎる必要なんてない。全部を完璧にやろうとするから、呼吸が詰まる。田畑さんはその呼吸の仕方を、長いキャリアの中で少しずつ覚えてきた。
【衣装クレジット】
ドレス:furuta
問い合わせ先:https://maisonfuruta.com/
photograph_TAKAHIRO SAKAI styling:REIKA IIJIMA hair & make-up:EMI SUYAMA
EDITOR
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