日焼けでミニスカが似合う脚に、老眼鏡は可愛いものを♡ 岩堀せりに学ぶ「更年期」の過ごし方と対策

ロサンゼルスに移住して8年。2024年11月よりオトナミューズウェブでは毎月、モデル・岩堀せりさんの最新のファッション事情や近況、気になるアレコレをお届けしています。今回はエイジングにまつわるあれこれ。人によって症状の差はあれど、避けては通れないものだからこそどう向き合うかが重要。更年期のしんどい時期から抜け出したかも、と話す、せりさんのエイジングとの向き合い方は?
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【vol.9】エイジングとの向き合い方「避けては通れない。だから、自分のテンションが下がらないように工夫する!」
みなさん、エイジングを気にしていますか? 私ももちろん、いろいろな対策をしています。日々、トライ&エラーの繰り返しなので、今日は私なりの向き合い方をありのままお伝えできればなと思っています。まず、最近ハマっているのが日焼け。「日焼けって一番肌を老化させるんじゃないの!?」という声が聞こえてきそうですが、おっしゃる通り。肌によくないことはもちろんわかっていますし、ここ数年の美白ブームには私も、乗っかっていました。とはいえ、UVカット機能付きの化粧下地を使っているからと安心して、日焼け止めを塗らないこともしばしば。娘から「日焼け止めを塗らないなんて、ありえない!」なんて叱られていいました……。出かけるときは可愛い服をきてちゃんとメイクして出かけたい私にとっては、今の季節、徹底して肌を焼かないように街でも日焼けカバーの帽子や手袋、日傘、マスクなどで完全防御している人って、本当にすごいなと感心します。
そんな日焼け止めを塗れと口うるさく言っていた娘が2025年の春、突然、日焼けに目覚め、庭で肌を焼く日々が始まったんです。流行っているんですって、娘の世代で、肌を焼くことが。それならば! と、私もいそいそと隣で一緒に肌を焼くようになりました。
昔はずっと日焼け肌だったので、また日焼け肌人気が復活して、なんだか楽しい!
チーク好きの私としては、日に焼けて少し肌に赤みが出る焼け方が好きなので、日焼け止めは塗らずに焼いています。
日焼けをしたらミニボトムがはけるようになった
もともと、若いころはずっと日焼け肌を楽しんでいたタイプ。久々に日焼けをして思ったのが、私はやっぱり白肌がしっくりくるタイプではなかったということ。どう頑張ったって、韓国アイドルのような透明感のある理想の白肌にはなれないんですよね。それならむしろ、ほどよく焼けた肌のほうが似合うし、いろいろなエイジングによるコンプレックスを隠してくれる気がするんです。
ちなみに、きれいに焼くコツは日焼けオイルを使うこと。これで、皮むけせずにいい感じの日焼け肌が手に入る!
ただし、顔は焼かずにしっかり日焼け止めと帽子でガード。家族の反応はとくに何もなく、ひたすら娘と2人でいい感じの日焼けを褒め合っています。ちなみに、息子には一緒に焼こうと誘ったら断られました。
水に入りながら焼くのは危険なのでおすすめしません(笑)。
ここ近年、ハリがなくなってきた自分の「膝」が、好きではなくて。ミニボトムをはく気が起きなかったんですが、日焼けしたことでいい感じにシワ感もボカされ、そんなに悪くないじゃんと思えるようになったんです。久々にスカートをはきたい欲も湧いてきました! これならL.A.でも最近トレンドの、懐かしさ満点な花柄ワンピも着られるかも♥ あとなにより、健康的に見える! シミさえ気にならないのであれば、私ぐらいの年齢になると日焼け肌の方がいいかも、と思った次第です。ただ、もちろん顔は焼かずに、メイクでボディとトーンを合わせています。もし、万が一顔にシミができたとしても、今の時代……美容医療に頼ろうかな(笑)。全身のくすみ感も払拭されるし、ファッションも楽しくなるし、いまのところ、いいことづくし。しばらくは美白人生ではなく、日焼けを楽しむ感じでいこうと思います!
日焼けでいい感じに引き締まって久々にミニを解禁♥ 健康的に見える気がします。
ゴルフもミニスタイルで楽しんでます!
指が太くなった!? けど、尖ったネイルなら気にならない
続いては、手元のお話。40代に入って更年期の症状なのか、手の関節が太くなってしまいました。そのせいで結婚指輪がきつく感じ、最近はつけられなくなってしまったんです。そんなときに、いつもお願いしているネイリストさんがネイルデザインを長めに変えてくれたんです。そしたら、気になっていた関節も目立たない! さらに、爪先をうーんと尖らせることで、なんだか指まで細く見える気がします。手や指って、自分の視界に入るから、手がいい感じだとテンションが下がらないので、ここ最近はつねに長いネイルにしています。嬉しくて車を運転しているときも、ハンドルを握りながら爪をカチカチ鳴らしています(笑)。
ちなみに「セカンドマリッジリング」ってみなさんご存知ですか? 私も最近耳にしたのですが、40代になって結婚指輪を買い替える人が増えているそうなんです。サイズが合わない、流行が変わった、経済的に余裕ができた……などなど。さまざまな理由で買い替えるんですって。それってすごくいいですよね。結婚指輪が入らなくなって改めて感じたのが、私は、結婚指輪をつねにしていたい人だった、ということ。薬指にリングがないことに、すごく違和感があって……。私も「セカンドマリッジリング」考えてみようかな、なんて思っております。
最近、ネイルはずっとこのとんがり長めでオーダー。関節も目立たないし最高!
可愛い老眼鏡を愛用♡
髪の毛に関しても、昔と同じというわけにはいかない。ホルモンバランスの変化で恐ろしいほど髪の毛が抜けた時期も正直ありましたが、それも乗り越え、今はいい感じになりました♥ ひどかった時期は髪にいいと言われるサプリはたくさん飲んでいましたし、毛質も変化。普段なら濡れ髪をまとめるだけでいい感じのカールヘアになったのに、そのままでは出かけられる状態ではなくなり、毎日きちんと乾かして、ヘアアイロンでしっかりセットして乗り切る日々でした。
そして、肌や髪に続いて、エイジングを感じたのが視力。文字が読みづらくなったので、最近は老眼鏡を愛用しています。そういえば昔、ママが百円の老眼鏡を使っていたので、私の中で老眼鏡は壊れてもぱっと買い替えられる手ごろな価格のものを、家のあちこちに置いておくものだと思っています。だからとくにこだわりもなく、最初は夫のものを借りていましたが、最近は自分用が欲しくなり、ホールフーズで見つけた可愛い老眼鏡をチョイス。そろそろきちんとした眼鏡も探そうかな。最近は可愛い老眼鏡もたくさんあるので、老眼の事実はすんなり受け入れ、眼鏡ファッションを楽しんでいます。
ホールフーズで見つけた老眼鏡。常時持ち歩くのではなく、資料をチェックしたりするときなどに使う用です。寝室と1階、2階の各フロアに置いてます。
ここ最近の一番のヒットのBDGのTシャツ。二の腕の見え方がいい感じなので気に入って、最初はこのグレーを買い、別の色も買い足しました。昔は胸の位置が高いことが嫌だったけど、最近は少し下がっていい感じに。今の位置が一番ベストな気がします。
エイジングの悩みをもっと話そう、そして、教えて!
体調は毎日変化するものですが、私はなんとなく、更年期の一番ツラい時期は抜けたのかも、と感じているんです。これから更年期を迎える人や今、まっただ中にいる方にオススメするなら、やっぱりサプリかな。サプリはこれ以上体調が悪くなりたくないという意味では必需品。あれこれ手を出して効果のないものを摂ることがないよう、私は松倉クリニック代官山で定期的に血液検査をして、足りないものを補うことにしています。むやみやたらにいろいろ飲むよりも、自分に足りないものをしっかり調べる。摂りすぎもよくないのではないか、と思うんです。今の私の選択が正解かはわからないですが、信じて飲み続けた結果、私は効果を感じています。
更年期症状って人それぞれですし、初めて経験することだらけ。私の場合、イライラすることはなかったですけど、不安でたまらないことがありました。たとえば「胸が痛いけど原因がわからない」とか。でもね、毎日痛いとぼやいている母親ってどうなんだろうと思うと、黙るしかなった。そんなときに、症状を和らげるサプリはだいぶん安心材料になりました。あと、私がいいなと思ったのが日本の薬局で売られている漢方。病院にいくほどではない体の不調に対して、とても細かく症状が書かれた漢方が売られていて、「そうです、そういう症状があります!」って、手軽に買えるのがいい。不安な症状を言語化されることで、だいぶ気持ちが救われたんですよね。
(編集部注:毎月せりさんの本連載を楽しみにされているファンの皆様、お待たせしました。今月のヒョウ柄は、日焼け中の水着に隠れていました!)
あとは、信頼のおける年上の先輩に話を聞くこと。「こんな症状がある」と話すと「私はこうだったよ」と教えてくれる人もいました。「そんなに大変だったの!? 気づかなかった、そのとき言ってくれればよかったのに!」と驚くこともあります。そして、「実は私も」「私はこうだった」という話を聞いてほっとすることもありました。もしも、その話をもっと早く聞いていれば、私も同じ症状になったときにびっくりしなかったかも? なんて思います。
エイジングの話はどうしてもネガティブなイメージがあり、あまり積極的に話す人はいないかもしれないけど、私は自分の経験や症状を後輩たちに共有したいと思っています。だから、私はみんなにももっと教えてほしいし、私もどんな症状が出てくるかみんなに話したい。ただし、更年期症状についてあまり話したくない方もいると思うので、そこは臨機応変に。エイジングって、症状そのものにアプローチするのもいいけど、あまりセンシティブになりすぎず、楽しく変化と向き合っていければいいのかな、と今は思っています。
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この記事の画像一覧
interview & text:NIRAI IKESHIRO
photograph:SERI & FAMILY,FRIENDS
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。